仏から荷が到着。

『Faux mouvement』(まわり道)
『Val Abraham』(アブラハム渓谷)

の2本。さっそくヴェンダース『まわり道』の銀盤紹介をしていきます。

まず画質ですが、期待以上の素晴らしさでした。解像度が高く、発色鮮やか、暗部の階調も豊かです。LDに毛が生えたようなショボイ国内盤の絵と比べるとまさに月とスッポン。ジャケットと同じデザインのピクチャーディスク。音声はドイツ語(字幕オンオフ不可仕様)。仏盤の外国映画は高画質なものが多いですが、字幕の強制表示だけは何とかしてもらいたいところ。また、特典としてヴェンダースの英語による音声解説が収録されています。↓はメニュー画面をキャプチャしたものです。

メニュー画面TOP(左上)、チャプター画面(右上)
キャスト&スタッフ紹介(左下)、音声選択(右下)

グリーンで統一されたなかなかクールなデザイン。


画面比較です。左が国内盤で右が仏盤。仏盤の発色の良さが目立ちます。S/N感も圧倒的に仏盤が上。透明感のある鮮度の高い映像(山の散歩シーンなど)は感動モノ。ただし画像を見て分かると思いますが、仏盤はワイドサイズになっているので、上下がトリミングされています。アナモ化によって、より映像の細密感が増すのは良いですが、どうせならオリジナル・サイズで収録して欲しかったかも(まぁヴェンダースがゴーサインを出しての仕様なのでしょうが)。それと国内盤はなぜか左側だけトリミングされているようです。音質も良好(セリフが鮮明)。仏、英、米とリマスター盤が続々リリースされる中で日本は未だ何の音沙汰もなし。実に寂しい限りです。せめて「パリ、テキサス」、あの素晴らしきUK盤を元にした国内盤「パリ、テキサス」だけでも早期リリースして欲しいもの。年末までに何らかの情報がアナウンスされないかなぁ。