2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

8/25にI.V.Cから「RKOクラシックホラー ヴァル・リュートン傑作集」が発売されます。ラインナップは『吸血鬼ボボラカ』(マーク・ロブソン)『恐怖の精神病院』(マーク・ロブソン)『キャット・ピープルの呪い』(ロバート・ワイズ)『死体を売る男』(ロバ…

 『私のように美しい娘』 ■■■□

監督:フランソワ・トリュフォーヒッチコックへのオマージュたっぷり、愉快でデタラメな犯罪コメディの粋な小品だ。『あこがれ』で瑞々しい色気を発散していたベルナデット・ラフォンが、快活なあばずれ女として15年ぶりにトリュフォー作品に再登場し、鮮や…

 『野性の少年』 ■■■

監督:フランソワ・トリュフォー野生児の教育過程を観察日記のように描写していく硬い物語と、擬似家族的な愛の形へと昇華していく柔らかい物語がバランス良く両立している。ジャン=ピエール・カルゴル(素晴らしい!)の繊細な表情と所作、それを厳しく温…

 『アデルの恋の物語』 ■■■■

監督:フランソワ・トリュフォーイザベル・アジャーニが信じられないくらい美しい。そんな美しすぎる彼女が一人の男への愛に狂い徐々に落ちぶれていく(あの『夏の嵐』のアリダ・ヴァリのように)のが本作の理不尽さであり面白さでもある。馴染みの書店の主…

 サッカーW杯ドイツ2006

決勝トーナメントの1回戦が終わりベスト8が出揃う。ブラジルはまだエンジン全開じゃないような気がする。個人的に燃えたのがガーナ戦のサイド対決カフー対パプー。TV観ながら一人でウケてた。2回戦はのっけからドイツVSアルゼンチンというとんでもない試合が…

 『あこがれ』 ■■■■

監督:フランソワ・トリュフォーわずか19分という尺にトリュフォー映画のエッセンスが凝縮されている。南仏の夏の陽光を浴びながら颯爽と自転車をこぐベルナデット・ラフォン、そこには映画の幸福のすべてがあるかのようだ。

 『フランソワ・トリュフォー/盗まれた肖像』 

監督:セルジュ・トゥビアナ

 サッカーW杯ドイツ2006

ポルトガルVSオランダ。いやー凄い。いろんな意味で面白かった。とにかくサッカーの質が高い。試合が弛緩するなんて状況はまったくなく最後までドキドキワクワクしっ放しの90分だった。それにしてもファンバステン監督はなぜファンニステルローイを投入しな…

 『じゃリン子チエ 劇場版』 ■■■□

監督:高畑勲漫画チックな荒唐無稽さと高畑リアリズムが良い塩梅に融け合ったナニワ人情喜劇の快作。作画監督である小田部羊一と大塚康生の芸術的とも言える繊細な仕事が本作の大きな見所。美しい背景(これは美術の山本二三の功績も大か)、卓越した食べ物…

 『恋のエチュード』 ■■■■

監督:フランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』と同じアンリ・ピエール・ロシェ原作の映画化で、本作は二人の女と一人の男の物語。個人的にはこちらの方が断然好きだ。やはりジャン・ピエール・レオーの存在が大きい。女優では妹ミュリエル役のステイシ…

 サッカーW杯ドイツ2006

日本VSブラジル1-4の惨敗。予想された結果とは言えここまで力の差を見せつけられてしまうとさすがに堪える。余裕シャクシャクのパス回しでゴール前に到達し、個の能力で一瞬のシュートチャンスを作り、それを確実に決める。やはりブラジルはとてつもなく高い…

 新たに増えた銀盤

『ギャンブラー』 『ミーン・ストリート』

 『家庭』 ■■■■

監督:フランソワ・トリュフォー映画狂トリュフォーならではの遊び心が溢れる不倫コメディ。話はイマイチかもしれないが、愛すべき細部がわんさかとある。とりわけ嬉しかったのがタチへのオマージュだ。ジャン・ピエール・レオーが会社の面接を受けるシーン…

 『ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE』 ■□

監督:白石晃士子供騙しもいいところだ。肝心の心霊映像が怖くないのは致命的。期待した自分が馬鹿だった。

 『TOMORROW 明日』 ■■■

監督:黒木和雄当たり前のように続いていくはずの日常が突然断絶する。長崎に落とされた原子爆弾は7万5千人の明日を一瞬にして奪った。結婚初夜、南果歩と佐野史郎が蚊帳の中で会話するシーンが良い。

 『道』 ■■

監督:山下敦弘擬似ドキュメンタリー映画製作の現場(「真剣10代しゃべり場」風)。やはり山本剛史がオモロイ。

 『不詳の人』 ■■□

監督:山下敦弘ミステリー仕立ての擬似ドキュメンタリー。PRビデオで不覚にも笑い転げる。山本剛史ヤバすぎw

 TVのW杯ダイジェストより

フランスと引き分けた韓国は予選突破が見えてきた。現状認識として日本の決勝T出場は99%ないので、こうなったらアジア代表として韓国には頑張って欲しい。それにしても柳沢のシュート(ヘナギ・サイクロン改:ワールドカップ限定バージョン)は何度見ても頭…

先日日記に書いた捨猫、結局飼うことになりそうだ。顔が猿みたいなのでスペイン語で猿を意味する「モノ」という名前にする。さてこのモノ、ファニーフェイスに加え尻尾も実にユニーク。まるで平仮名の「の」を思わせるようなヘンな形なのだ。カギシッポとい…

 今ハマっているアニメ

『涼宮ハルヒの憂鬱』と『リングにかけろ1 日米決戦編』前者は堂々たるオタク属性アニメだけれど、作り手のこだわりが感じられる良質の作品。エヴァのような社会現象にはならないだろうが、アニメ好きな人間の間ではかなりのブームを巻きこしそうな予感。後…

 『サヨナラCOLOR』 ■■□

監督:竹中直人これはもう竹中直人主演という時点でインチキというか「オッさん職権乱用すな!」とツッコまずにはいられない映画だ。原田知世(彼女だけは文句なしに素晴らしかった)に思い入れのない自分でさえそう思ったのだから、とりみきやゆうきまさみ…

 サッカーW杯ドイツ2006

日本VSクロアチア0-0のスコアレスドロー。正直負けると思っていたけれどこれでまだ首の皮一枚で繋がっていることになる。ブラジル戦が消化試合になるという最悪の結果だけは免れた。灼熱地獄のなか日本の選手は最後まで足が止まることなく頑張っていたし、真…

パルテノン多摩でトリュフォーを浴びる(2)『隣の女』 ■■■□ 面白い。ただファニー・アルダンは白黒の方が美しいと思う。そにしても足! 『二十歳の恋』 ■■■□ これは切ない、泣ける。ジャン・ピエール・レオーのナイーブな存在感。 『夜霧の恋人たち』 ■■■■□…

パルテノン多摩でトリュフォーを浴びる(1)『終電車』 ■■■□ バックステージ物。階段と地下室。カトリーヌ・ドヌーブの硬質な美しさ。 『日曜日が待ち遠しい!』 ■■■■ ファニー・アルダンの魅力全開!なんて瑞々しい遺作だろう。 『ピアニストを撃て』 ■■■□ …

祝!祝!!祝!!!『ミツバチのささやき』がクライテリオンからリリース決定!!!!『ミツバチのささやき』が遂にクライテリオンからリリースされる。嬉しくて死にそうだ。実際Great News氏(多謝!)が掲示板に書き込んでくれたリリース情報を目にした時…

 『キューポラのある街』 ■■■□

監督:浦山桐郎良質の映画。ヒロインの成長が丁寧に説得力を持って描かれている。吉永小百合の爽やかでひたむきな演技が素晴らしい。トイレに入って口紅をつけてからチンピラに啖呵を切るシーン(ここだけは白黒なのが悔やまれる)や、鉄橋下で初潮を迎えた…

 『フライド・グリーン・トマト』 ■■■

監督:ジョン・アヴネットアメリカ南部が舞台の女性映画に外れなし。揚げトマトって食べた事ないけど美味いのだろうか。

 サッカーW杯ドイツ2006

全組の初戦が終わる。スウェーデンとフランス以外の強豪国は無難な船出。韓国は逆転でトーゴを下した。韓国がみせた得点への強烈な意志が日本にも欲しい。ウクライナの大敗には驚いた。

 『花咲く港』 ■■□

監督:木下恵介松竹人情喜劇。戦中映画ならではの描写があるが、やんわり反戦的なメッセージも感じられる。日本の敗戦を予見するかのような上原謙の最後のセリフが印象的だ。嵐の場面はなかなかの迫力。

 『パンチドランク・ラブ』 ■■■□

監督:ポール・トーマス・アンダーソン不思議で素敵な映画。このセンスは好きだ。マクガフィンも効いている。エミリー・ワトソンが良い。