2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 『ビザと美徳』 ■■

監督:クリス・タシマ「命のビザ」を発給し、6千人のユダヤ人を救った杉原千畝の功績を称える約30分の「その時歴史は動いた」。『シンドラーのリスト』とは対極の慎ましい再現フィルム。でもさすがに短すぎたかも。

 『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』 ■■■□

監督:アレクサンダー・ペイン学園選挙のドタバタを描いた異色の学園コメディ。デビュー作でもアレクサンダー・ペインはしっかり郊外にこだわっていてニヤリとさせられる。造成中の丘をロングで捉えたショットが印象的。それと彼の映画に出てくる人物はみん…

 『オーケストラ・リハーサル』 ■■□

監督:フェデリコ・フェリーニイタリア政界を揶揄した本作に、今の日本政治の混乱が重なって見えてくる。愚かな歴史を繰り返す人間社会を痛烈に皮肉った寓話であり、あるいは、映画制作のアレゴリーでもあるのだろう。

 『お早よう』 ■■■□

監督:小津安二郎

 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(true)2』 ■■

監督:摩砂雪

今日はカルピスさんと公園でバスケ練習。夜は酒を呑みつつ映画2本とジョーダンのDVDを観る。

 新たに増えた銀盤

『裁かるるジャンヌ』『ボヴァリー夫人』

今日はカルピスさん&キャゼルヌさんと公園でバスケ練習。夜は酒を呑みつつジョーダンのDVD。

 『アントニオ博士の誘惑』(『ボッカチオ'70』より) ■■■

監督:フェデリコ・フェリーニフェリーニ節炸裂の淫靡な悪夢。欲望の鏡である映画、その本質的ないかがわしさを露呈させる秀逸なメタ映画でもある。巨大化したアニタ・エクバーグの豊満すぎる肉体とけばけばしい金髪。

 『レンツォとルチアーナ』(『ボッカチオ'70』より) ■■□

監督:マリオ・モニチェリキスの映画。工場からわらわらと出てくる従業員、人で溢れかえるプール、ダンスホールの俯瞰ショットなど群集描写が印象に残る。タチの映画を思い出した。マリサ・ソリナスが何とも可愛らしい。

 『軽蔑』 ■■■■

監督:ジャン=リュック・ゴダールゴダールのバックステージ物。大きく三つに分かれたシークエンスと舞台。一つ目は巨大で空虚な空間を思わせるチネチッタでメタ映画的な話が展開していきます。米の辣腕プロデューサー演じるジャック・パランスが良いですね…

 『モンパルナスの灯』 ■■■□

監督:ジャック・ベッケル伝記モノとして見ると物足りませんが、映画の旨味はたっぷり詰まっています。人間描写の天才ルノワールを師に持つベッケルならではの、人物とキャメラの緊密な関係が観ていて快感です。ジェラール・フィリップの暗い色気。苦悩する…

 『サイドウェイ』 ■■■

監督:アレクサンダー・ペインオッサン二人によるワイナリー巡り、あるいは女探しの旅。全編にわたってワインが出てきますが、伊丹映画のように人間より知識優先というハウトゥもの的な語り口ではなく、あくまでもメインは人間ドラマでワインは添え物でしか…

ちょっと前に四国の渇水問題がニュースで大きく報じられていましたが、NHKでやっていた「ウォーター・クライシス」を観て、水について改めていろいろと考えさせられました。水管理の民営化に伴う様々な弊害や、農業用地下水の枯渇など。アメリカの広大な乾燥…

 『冬冬(トントン)の夏休み』 ■■■■□

監督:侯孝賢鄙びた駅舎、巨木と廟、川遊び、板廊下の艶、家のすぐ近くを通る電車。まるで自分が持つ田舎の原風景そのものが映画になったような強烈なノスタルジー。しかし、そんな詩情溢れる情景が淡々と流れていく中、突如現われるスリリングな瞬間。トン…

ジャケ買いならぬタイトル買いしてしまった『アナ・トレントの鞄』を読了。可愛らしい写真と小粋なエッセイで構成された商品カタログです。アナが持つ鞄は『ミツバチのささやき』に出てくる沢山の印象的な小道具の一つですが、それを不思議な小物たちを収め…

 奥多摩湖の小河内ダムへ

水道専用としては国内最大を誇る東京都の水ガメです。ダムの上を渡り、湖畔のハイキング・コースを約3時間ほど散策。凄い数の赤トンボが飛んでいました。ドラム缶による人工橋が設置されておらず、お目当てだった湖上散歩が出来なかったのが残念。

今日はカルピスさんと公園でバスケ。夜は焼酎の麦茶割りを呑みつつアニメ&ジョーダンDVD。

NHK・BSのトンデモ企画「まるごと!機動戦士ガンダム」を観る。本編以外のプログラムに期待していたのですが、ゲストトークは惨憺たる内容でがっかり。でも、それを補って余りあるほど富野御大のインタビューが面白かったです。テキスト化されたHP(仕事はや…

イタリアの映画キャメラマン・トニーノ・デリ・コリ氏がローマの自宅で死去。パゾリーニのほとんどの作品で撮影監督を務め、フェリーニ晩年の作品なども手がけています。享年82歳。合掌。

三島由紀夫が製作・監督・脚本・主演を務めたATG作品『憂国』のフィルムが、東京大田区の三島邸から発見され、新潮社が刊行している「決定版 三島由紀夫全集」の別巻として、来春にDVD化されるそうです。時折ヤフオクで海賊版が出品されていましたが、買わな…

 『誘う女』 ■■■

監督:ガス・ヴァン・サントヴェンダースの『エンド・オブ・バイオレンス』やソダーバーグの『セックスと嘘とビデオテープ』と同じ、ビデオ映像が重要なモチーフとなっている映画ですが、本作はそれら2本よりも面白く刺激的でした。構成がユニークだし、何よ…

 『花嫁の父』 ■■■

監督:ヴィンセント・ミネリシンプルな語り口、ユーモアとペーソス、効率的かつ効果的な省略、とにかく巧い!スペンサー・トレイシーの演技も絶品の味わい。『彼岸花』の佐分利信とは真逆の愛すべきオヤジっぷりです。また母親役のジョーン・ベネットが良い…

 『シベリア超特急』

監督:MIKE MIZNO遂にパンドラの箱を開けてしまった(笑)。いや〜強烈、実に強烈。ボケは堂々かつ間断なく繰り出され、ツッコむ隙をまるで与えないという傍若無人さ。水野晴男のセリフ回しと外国人俳優の寒い演技と走行感皆無の列車にはある種の戦慄が走るの…

『バンド・ワゴン』の特典ディスクを視聴。『ビンセント・ミネリ:映画を作った男』の中に出てくる『ボヴァリー夫人』の舞踏会シーンに驚嘆。ワルツの激しい回転運動と窓ガラスを次々に割っていく演出の過激さに度肝を抜かれる。今度ルノワール版がDVD化され…

 『ほら男爵の冒険』 ■■□

監督:カレル・ゼマンメリエスへのオマージュに溢れたいかがわしくも美しい幻想譚。男爵の度を越した出鱈目さと、王道ロマンスが違和感なく混在しているのがお見事。サイレント映画のような映像の雰囲気も良い。

 『イースター・パレード』 ■■■□

監督:チャールズ・ウォルターズフレッド・アステア円熟のタップが堪能できるミュージカル。勿論ジュディ・ガーランド(彼女のコメディエンヌとしての魅力を改めて認識)とのダンス・パフォーマンスも絶品なのですが、何と言っても素晴らしいのは「Drum Craz…

今日はいつものお二方と公園でバスケ練習。夜は焼酎のお茶割りを呑みつつジョーダンのDVD。

映画監督・石井輝男氏が、12日、肺がんのため都内の病院で死去。代表作である『網走番外地』シリーズの他に、エログロ路線の映画やつげ義春の映画化でも知られています。私は『ねじ式』しか観た事がありません。今度エロティック時代劇シリーズがDVD化されま…

 『インド夜想曲』 ■■□

監督:アラン・コルノー緩慢なリズムと暗いルックで統一された映像の雰囲気、ロードムービーならではの出会いの連鎖は魅力的なのですが、中盤以降の展開が今ひとつで、やや尻すぼみな感じは否めません。収束の仕方にもう一捻り欲しかったかも。ジャン=ユー…