2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 『腰抜け二挺拳銃』 ■■■■

監督:ノーマン・Z・マクロード抱腹絶倒の視覚ギャグと痛快無比のアクション!これは極上のウェスタン・コメディだ。ボブ・ホープを西部の矢沢栄作(『カメレオン』って漫画知ってます?)と呼ぼう。ジェーン・ラッセルも良い。肉体の迫力。存在自体が倫理…

 『テキサスの4人』 ■■□

監督:ロバート・アルドリッチアイリス・インから疾走感溢れる追撃戦が始まるアヴァン・タイトルにこれはと期待するも、如何せんその後が続かない。見所は最後の客船カジノと港での乱闘(フォードやホークスの映画の殴り合いのような爽快感&激しさには遠く…

 『Eyes in the Night』 ■■■

監督:フレッド・ジンネマン盲導犬が大活躍するフィルムノワール。その存在感は主役の盲目探偵エドワード・アーノルドの方が添え物に思えてしまうほどだ。終盤、真っ暗闇の部屋の中が、発砲するたびに一瞬浮かび上がるフラッシュ効果のような演出が格好良い…

 『無法の拳銃』 ■■■□

監督:アンドレ・ド・トスフラーの『四十挺の拳銃』が黒の西部劇なら本作は白の西部劇と言えるだろう。峻厳な雪山の孤立した町という閉鎖的空間で展開されるいびつな人間関係とサスペンス。ラッセル・ハーランの繊細なキャメラ。しかし何よりも魅力的なのは5…

 『キャット・バルー』 ■■

監督:エリオット・シルヴァースタイン何もかも中途半端な西部劇。活劇をやっている場面でもショットにはまるで活劇性が感じられない(列車強盗シーンの何と退屈なこと)。敵役の魅力のなさも致命的だ("銀鼻の男"の存在の希薄さ)。リー・マーヴィンの喜劇…

 『アパッチ』 ■■□

監督:ロバート・アルドリッチこれって『ランボー』の原形なんでは。ジーン・ピータース演じる全然インディアンに見えないインディアン娘が良い。ジョン・マッキンタイヤいぶし銀の存在感。バート・ランカスターは何か中途半端。正直途中までは退屈だが、そ…

 『さよならS』 ■■■

監督:エリック・ゾンカ才気煥発な中篇。ヒリヒリした感触と漠然とした切迫感が漂う映像はハーモニー・コリンの『ガンモ』を彷彿させる。大胆すぎる省略が少々気になるが、意外な結末も含めこのセンスは嫌いじゃない。

 BOW30映画祭

日比谷シャンテ・シネにて。『エル・スール』(ビクトル・エリセ) ■■■■■『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ) ■■■■■ 感慨無量。遂にエリセの長編三作全てをフィルムで体験することができた。ニュープリントが間に合わなかったのは残念至極だけれど、…

 『血槍富士』 ■■■□

監督:内田吐夢道中モノ。詩的な情感が漂う映像美、ペーソスとユーモアが織り込まれた人間群像。それだけに終盤の突発的な暴力の噴出には慄然とさせられた。加東大介の恐ろしく素っ気ない死の描写に吐夢演出の凄みを見る。地味だが味わいのある片岡千恵蔵。…

 『妖刀物語 花の吉原百人斬り』 ■■■■□

監督:内田吐夢妖刀村正伝説を題材にした情痴モノ。依田義賢の脚本と内田吐夢の演出は文句なしに素晴らしい。屋形船による見合いのシーンや吉原遊郭の色彩豊かなセット美術は目を瞠るものがある。しかし何と言っても圧巻なのはラスト、桜舞い散る吉原大通り…

amazon.comからアンソニー・マンの『裸の拍車』DVD情報(8/15リリース)のメールが届く。マンの未見作の中では最も観てみたかった作品。恐らく国内盤も出るだろうとは思うけれど、例によって我慢し切れず買ってしまうかもしれない。同時発売の『James Stewar…

 『百万弗の人魚』 ■■■

監督:マーヴィン・ルロイ最大の見所はやはりバスビー・バークレー演出によるスペクタキュラーな水中レビューだ。大掛かりな美術装置とダンサー達の幾何学的な動きが生み出すMGMならではの超現実的なイメージ、その中で反復される"水着の女王"エスター・ウィ…

 『哀愁の夜』 ■■

監督:西河克己ヒロインがアニメ製作会社の社長でしかも作っているのが「オバケのQ太郎」という設定がすごい。社員一同がオバQの主題歌を合唱するシーンは、舟木一夫の唄よりも遥かにインパクトがあった。

冬公開予定の山下敦弘の新作『松ヶ根乱射事件(仮)』が楽しみ。既に次回作が今月の25日にクランクインするとか。ファンとしてはこのハイペースな映画制作は嬉しいし頼もしい。もうガンガン撮っておくんなまし。ちなみに原作の漫画『天然コケッコー』は未読。…

カルピスさんとパトの『こちら特車二課』『あんたの勝ち』を観る。酒とパトの相性はバツグンだね。

 NHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』のラストシーンを見て

朝っぱらから泣かすなよ・・・゚・(つД`)・゚・

 『天空の城ラピュタ』 ■■■■

監督:宮崎駿要塞のロボット起動からドーラ一家&パズーによるシータ救出までのシークエンスは何度見てもシビれる。ここが最もテンション高い。ラピュタ到着後のムスカも違った意味で盛り上がるけど(笑)。

嘘だと言ってよバーニィ゚・(つД`)・゚・其の一http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060713-OHT1T00062.htm 嘘だと言ってよバーニィ゚・(つД`)・゚・其の二http://bowjapan.com/bow30/news/index.php#a000084

 『ソウル・フード』 ■■□

監督:ジョージ・ティルマン・Jr子供が重要な役割を担うホームドラマ。それだけにあからさまな性描写が二つもあるのが残念。

 『その男狂棒に突き』 ■■□

監督:山下敦弘オモロいなあ山本剛史、ファンになっちゃいそうだ(笑)。山下敦弘の擬似ドキュメンタリー、相当にクセがあるけど個人的には好きだ。「フェイク・ドキュメンタリー 山下敦弘劇場」とか銘打ってどこかの局の深夜枠で是非番組化して欲しいものであ…

 『お嬢さん乾杯』 ■■■□

監督:木下恵介良質のロマコメ。新藤兼人の脚本が良いし、木下恵介の演出も冴えまくっている。原節子が佐野周二の手袋にキスをした直後、玄関口でズッコケるシーンなんて最高だった。他にも泣きながらの投げキッスやデート時の感情豊かな表情など、小津映画…

 『破れ太鼓』 ■■□

監督:木下恵介ホームコメディとしてはそれなりに(あくまでもそれなりにだが)楽しめるが、ロマンスの部分が少々かったるい(演出も笑っちゃうくらい野暮ったい)。坂東妻三郎はさすがの存在感と言いたいところだけど、喜劇役者としてはちょっと微妙な感じ…

 『吸血鬼ノスフェラトゥ』 ■■■□

監督:F・W・ムルナウマックス・シュレック演じる吸血鬼の造形の圧倒的なインパクト!不気味なだけじゃないところがミソで、昼間の街を棺桶担いで足早に歩くシーンはかなりお茶目だったりする。吸血鬼がヒロインの家の向かいの家(窓だらけの異様なデザイン…

 『女の園』 ■■■

監督:木下恵介イデオロギッシュな学園闘争を女子大を舞台に描いてしまうという倒錯的な設定が良い(男はみなどこかナヨっとしているのだ)。生徒間で「〜様」と呼び合うのがまた何とも(笑)。寮母を演じる高峰三枝子が素晴らしい。その憎憎しいまでの冷徹ぶ…

米女優ジューン・アリスンが死去。享年88歳。

 『炎の人ゴッホ』 ■■■

監督:ヴィンセント・ミネリミネリならではの豊かな色彩感覚は圧巻だし、カーク・ダグラス渾身の演技も凄かったが、伝記モノとしての体裁を重視したせいなのか演出の大胆さに欠け、その意味では少々物足りなかった。

 サッカーW杯ドイツ2006決勝

イタリア×フランス 1-1(PK戦5-3)ドイツ戦と同様イタリアの勝利は正当な結果だった(フランスのPKは明らかな誤審)。ジダン衝撃の退場劇には唖然。スーパーヘッド!がボールにではなくマテラッツィの胸元に炸裂、一体どんなヒドイ言葉がジダンに浴びせられ…

 『リンダ リンダ リンダ』のコメンタリー

やっぱ良いわぁ香椎由宇。

この他パト、ケロロ、ガンダムなど。

 『ルパン三世 カリオストロの城』 ■■■■

監督:宮崎駿何度観ても楽しいなあ。シンプル。