北米版DVD

 『限りなき舗道』 ■■■

監督:成瀬巳喜男本作もビターな結末。サイレント時代から成瀬はメロドラマの人だった。主役のカップルが「WHITE WOMAN」(劇中でポスターが映し出される)という題名の映画を見に行くシーンがあって、何となくルビッチかな?と思ったのだが、鑑賞後に調べた…

 『生(な)さぬ仲』 ■■■

監督:成瀬巳喜男継母と実母の子をめぐる対立を描いた成瀬らしい女性映画。キャメラが実にアクティブで、横移動や人物へのトラックアップがクドいくらいに使われている。子役の少女が良かった。小津映画の子役と言えばワンパク小僧だが、成瀬の子役は『おか…

 『腰弁頑張れ』 ■■■□

監督:成瀬巳喜男素晴らしい。ある貧しい家庭の哀歓を描いたたった30分の小品だけど、多重露光やネガ反転、凝った画面切り替えや鏡を使って人物の表情を歪ませたりとドイツ表現主義的な演出が多用されていて面白い。最後の病院シーンの強烈な逆光による陰影…

 『君と別れて』 ■■■

監督:成瀬巳喜男メロドラマの佳作。劇的なセリフに合わせてキャメラが人物の顔へトラックアップする演出が多用されているのが特徴。ヒロインの水久保澄子が可愛らしかった。一両編成の電車の中で密かに好意を寄せる友人の磯野秋雄と「明治」の板チョコを分…

 『夜ごとの夢』

監督:成瀬巳喜男

 『王立宇宙軍 オネアミスの翼』のコメンタリーを見る

明日27日の池袋テアトルダイヤでの特別上映に備えて予習。そのTLコピペ。Thu, May 26 20:23 というわけで、酒とツマミの準備ができたら北米盤DVD『オネアミスの翼』のコメンタリーを見よう。 20:24 ちなみにコメンテーターは山賀博之と赤井孝美。なぜか北米…

 『東京の合唱』 ■■■□

監督:小津安二郎岡田時彦、八雲恵美子、菅原秀雄、高峰秀子の家族が手遊び歌に興じるシーンの夫婦と子供たちの明暗の対比、夫婦が交わす視線と表情と所作の細やかな演出が素晴らしい、泣ける。家族の危機を描いたハントケの『左利きの女』の中で主人公の女…

 『出来ごころ』 ■■■□

監督:小津安二郎突貫小僧が可愛すぎる。坂本武と飯田蝶子の笑顔も反則だ。良いね〜「喜八もの」。ラストシーンの幸福感も格別だ。ほぼ同じ時期に撮られているルノワールの『素晴らしき放浪者』の最後に通じるような、思わず笑みがこぼれてしまう見事な幕切…

 気になる新譜銀盤

「Film Noir Classics Collection 5」Warner Home Video 7/13 $49.98[収録作品]『Cornered(影を追う男)』1945年 エドワード・ドミトリク『Desperate(死に物狂い)』1947年 アンソニー・マン『The Phenix City Story(フェニックス市物語)』1955年 フィル・…

 気になる新譜銀盤

「Bad Girls of Film Noir, Vol. 1」Sony Pictures 発売中 $24.96[収録作品]『Two of a Kind』(1951)『The Killer That Stalked New York』(1950)『Bad For Each Other』(1953)『The Glass Wall(摩天楼の影)』(1953)北米盤の情報は面倒でついなおざりにし…

 『愛の新世界』 ■■■□

監督:高橋伴明とにかく鈴木砂羽に尽きる。監督はよっぽど彼女に惚れ込んでいたに違いない。全編に散りばめられたアラーキーのモノクロ写真も素晴らしく、鈴木砂羽という女優の魅力が、「動」と「静」、この対照的な表現の見事な拮抗によって完全に引き出さ…

 『怪談昇り竜』 ■■■□

監督:石井輝男"キング・オブ・カルト"石井輝男にかかると、任侠映画もたちまちバロック的色彩を帯びた畸形美の世界になってしまうのだから恐れ入る。グラン・ギニョルを思わせる見世物小屋の異様な光景(石井輝男節全開)や、阿片中毒の女郎たちが雑魚寝し…

 『怪談蛇女』 ■■■

監督:中川信夫蛇女ではなく普通のヘビが大活躍(笑)。西村晃が登場するなり死んでしまって拍子抜け、と思いきや、以後幽霊となって頻繁に地主の前に現れては陰気な青白い顔で「土ぃ噛んででも借金返すだ〜」と呻くのが最高だった。ホラーと笑いは紙一重であ…

 『花芯の刺青 熟れた壺』 ■■■□

監督:小沼勝「道成寺」に取り憑かれた人形師の女を谷ナオミが熱演。高低差を強調した室内空間でのセックス描写や、上下の高低差をなくす俯瞰ショットでのセックス(中丸信と北川たか子)と自慰(谷ナオミ)の同時描写など、美術セットを巧みに利用したキャ…

 清志郎を偲んで

久々に友人H氏と酒を飲んだ。清志郎のDVDを見ながら。H氏持参の「RESPECT! 」というデビュー30周年武道館ライブ(参加メンバー豪華すぎ!)。H氏は忌野清志郎のファンで、昔から良いよ〜良いよ〜と言っていたが自分も含め周りの友人たちの反応は冷めたも…

 『ムーン・オーヴァー・ハーレム』 ■■□

監督:エドガー・G・ウルマーメインキャストが全員黒人というブラックシネマ(と言っても30年代末の作品だが)。日本語字幕なしなのでストーリーは良く分からなかったが、シンプルなセットと屋外ロケで構成されたノワール調のB級犯罪映画。ほとんど白人と言…

 『顔のない眼』 ■■■□

監督:ジョルジュ・フランジュ何と言ってもエデット・スコップの儚げな存在感、これに尽きる。そして白いマスクの妖しい魅力。モーリス・ジャールの音楽も良い。フランジュの端正な演出が光る美しく格調高いモノクローム・ホラーだ。***********盤質。画質良…

 『白い馬』 ■■□

監督:アルベール・ラモリス

 『憂国』 ■■□

監督:三島由紀夫

 『Paddle to the Sea』 ■■□

監督:Bill Mason

 『赤い風船』 ■■■□

監督:アルベール・ラモリス少年と赤い風船の可愛らしくユーモラスな行動を通して映し出される坂の街・モンマルトルの情景の素晴らしさ。映像の絵本とも言うべき作品だが、何よりも街のドキュメンタリーとして秀逸なのだ。***********盤質。画質良好。リージ…

 『川本喜八郎コレクション』を見る

「花折り」 ■■ 「犬儒戯画」 ■■ 「鬼」 ■■□ 「旅」 ■■■ 「詩人の生涯」 ■■■ 「道成寺」 ■■ 「火宅」 ■■□エッシャーやダリにインスパイアされたと思しきシュールなアニメ「旅」が最も印象に残る。「詩人の生涯」もなかなか(合言葉は「ジャケツ!」笑)。****…

 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』 ■■■

監督:石井輝男主人公一行を乗せた船がフリークス島へ進入していくシークエンスの映像が圧巻。土方巽の舞踏的所作による奇怪な演技も面白い。終盤の明智小五郎の長広舌がちとウザかった。ラストシーンでお口あんぐり。

 『周遊する蒸気船』 ■■■□

監督:ジョン・フォードフォードの喜劇は過激だ。終盤のハチャメチャっぷりが愉快痛快。キュートなアン・シャリー。***********盤質。良質の黒白映像。リージョン1。字幕は英語とスペイン語。特典はScott Eymanのコメンタリー、旧マスターとの比較映像、予…

パト新OVAから『火の七日間』『VS』『その名はアムネジア』の三本と『水曜どうでしょう 激闘!西表島』と『どうでしょう祭り』をダイジェストで。最近はH氏がくるとパトを見る、というのが決まり事のようになっていますなあ(笑)。『どうでしょう』ではや…

 『Hoodoo Ann』 ■■□

監督:エルロイド・イングラム1916年の映画。不幸な少女ヒロインという設定がいかにもグリフィス脚本。幼女受難ものといい、リリアン・ギッシュの一連の作品といいグリフィスには明らかにロリコン趣味がある。ただ本作の主演女優メエ・マーシュは可憐ではあ…

 『スージーの真心』 ■■■■

監督:D・W・グリフィス愛の終わりを告げる決定的な瞬間を見てしまったリリアン・ギッシュの表情と所作のあまりの素晴らしさに思わず体が震える。影を使った演出と美しい構図(これぞ映画の窓だ)で描かれる幸福感に満ちたラストも忘れ難い。そしてリリア…

 『忍びの者』 ■■■□

監督:山本薩夫山本薩夫ならではのリアリズムと娯楽性がバランス良くマッチした快作時代劇。忍者モノとしてはベストの一本じゃないだろうか。竹村康和のキャメラが素晴らしく、特に夜間シーンの照明の美しさには息を呑んだ。俳優では百地三太夫役の伊藤雄之…

 『げんしけん』

11〜12話まで。第一期シリーズ終了。これでニコニコ動画に上がっているOVA版13〜15話を見れば『げんしけん2』への準備はバッチリである(既に『2』第1話もニコ動に上がっているがそこは我慢^^;)。

 『げんしけん』

10話のみ視聴。海へきたのに泳ぐどころかガンダムしりとり(「セイラさんのお守り」ってw)を始め、さらには砂遊びでカリオストロの城を作ってしまう現視研メンバー。