2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 『アンソニーのハッピー・モーテル』 ■■■

監督:ウェス・アンダーソン犯罪コメディの愛すべき小品。3バカトリオのじわじわと旨味が滲み出てくるキャラクター造形が良いですね。脇役もさりげなく一癖ある連中ばかり。花火、鼻のテープ、モーテルのカーテン、パラパラ漫画、黄色のジャンプスーツ、警…

朝から頭痛と吐き気。二日酔いかと思いきや夜になっても解消されず。風邪なのかもしれない。

今夜はカルピスさんと酒を呑みつつNBAのDVDとガンダム『哀戦士編』(■■■□)のLDを観る。

 『ドリーマーズ』 ■■■

監督:ベルナルド・ベルトルッチ時代設定が5月革命前夜のパリなんですが、そこは曲者ベルトルッチ、単なる自伝的要素の強いノスタルジックな青春映画ではなく、閉鎖的な空間内での倒錯めいた三角関係を描いた一種の性愛ファンタジーになっています。ベルトル…

 新たに増えた銀盤

『四十挺の拳銃』(北米盤)『にがい勝利』(北米盤)ニコラス・レイ

 『四十挺の拳銃』 ■■■■

監督:サミュエル・フラーさすがサム・フラー!80分だからこその高密度なドラマ構成、大胆かつ繊細な演出の数々はこれぞまさに映画の生きた教科書と言ってしまいたくなるほどに鮮やかです。冒頭のバーバラ・スタンウィック率いる40騎のガンマンがなだらかな…

 『無頼の谷』 ■■■

監督:フリッツ・ラングキスシーンから始まる西部劇というのは珍しいかも?しかし一転、物語は雑貨屋から鳴り響く銃声と叫び声によって復讐という名の曲を奏で始めることになります(ラングが映し取る"手"のアップはブレッソンのように表情豊かでハッとさせ…

 新たに増えた銀盤

『成瀬巳喜男 THE MASTERWORKS 2』

 『西部魂』 ■■■

監督:フリッツ・ラング電信網敷設事業を描いた硬派な西部劇。インディアンや無法者との抗争といった言わばありきたりな描写などよりも、静寂を打ち破る夜の山火事の突発的スペクタクルに興奮しました。テクニカラーによる闇の黒と炎の赤の禍々しいコントラ…

 『がんばれ!ベアーズ』 ■■

監督:マイケル・リッチー『グーニーズ』と同じで、大人になってから観ると拍子抜けする類の映画ではあるのですが、完璧な予定調和だからこその、ある種の爽快感に浸れるドラマ構成は悪くありません。マッソーの顔。

 『アビエイター』 ■■□

監督:マーティン・スコセッシハワード・ヒューズの伝記を読んでみたくなりましたが、170分は正直しんどかったです。スコセッシは大作の人じゃないと思う。キャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェットが好演)との絡みや飛行機関連のシーンは面白かっ…

夜はカルピスさんと酒を呑みつつNBAのDVDとビッグ・オー。『ビッグ・オー 2ndシーズン』は最後で失速という感じ。カタルシスが全然ないんです。片山一良版『メトロポリス』だったことが明かされるカットがあって、それはそれで大いに納得いったのですが、主…

 『スーパーサイズ・ミー』 ■□

監督:マイケル・ムーア映像で観る実験系サイトって感じでしょうか。ただ演出は刺激に欠ける中途半端なもので少々退屈でした。マイケル・ムーアの方が遥かに面白いし巧いと思う。常軌を逸したビッグマック中毒のオッサン(ジョン・レノン似)には腹抱えて笑…

 『マカオ』 ■■■□

監督:ジョゼフ・フォン・スタンバーグ&ニコラス・レイ序盤、ロバート・ミッチャムとジェーン・ラッセルが出会う船上シークエンスが抜群に良いですね〜。ハイヒールを投げ、ストッキングを落とすことで無意識的にミッチャムの気を引いてしまうジェーン・ラ…

 『危険な場所で』 ■■■■□

監督:ニコラス・レイビルと闇に包まれた閉塞的な黒い都会から、雪と雲に覆われた開放的な白い田舎へ。劇的な世界の変化、この強烈なコントラストが男女の奇妙な出会いの物語を幻想的に盛り上げます。ヴェンダースやジャームッシュのような、風景の変容を車…

 『ある女の秘密』 ■■■□

監督:ニコラス・レイ回想形式で語られるサスペンス・メロドラマ。微妙にあるいは大胆に高低差をつけた人物配置、それに伴う複雑繊細な視線の動きが一見何でもない室内の会話シーンを自由かつスリリングなものにしています。特にメルヴィン・ダグラスとモー…

 新たに増えた銀盤。すべてPAL。

『The Last Laugh』(『最後の人』UK盤)ムルナウ!『Western Union』(『西部魂』UK盤)ラングの西部劇!『Rancho Notorious』(『無頼の谷』UK盤)ラングの西部劇!『Metropolis - Deluxe Edition』(『メトロポリス』独盤)ラング!『Im Lauf der Zeit』…

 『夜の人々』 ■■■■■

監督:ニコラス・レイキャシー・オドネルとファーリー・グレンジャーが微光さす暗闇の中で甘く寄り添うクローズアップ、そこに重なる「This boy and this girl...were never properly introduced to the world we live in...」という文字、ふいに音楽がサス…

 『ボヴァリー夫人』 ■■■■

監督:ジャン・ルノワール観終わってまず思ったこと、99分(PALマスターなので実際の尺は103分くらい)は短すぎる。190分だったというオリジナル全長版なら、もう本当に凄まじいとしか言いようがないエンマの臨終シークエンスはもっともっと感動的だった筈な…

 『地獄の天使』 ■■■■

監督:ハワード・ヒューズ1930年という製作年を考えるとまさに驚嘆すべきクオリティと言っても良い航空アクションが本作最大のウリであることは疑いありませんが、主役である兄弟が空軍に入隊する前の、1人の女性を巡る微妙な三角関係を描いた前半のメロドラ…

この日は体育館でバレー&バスケを4時間。

この日は公園でいつものお二方とバスケの練習。夜は酒を呑みつつNBAライブ。

 『パッション』 ■■■■

監督:ジャン=リュック・ゴダールモノクロ映画のような強い光と影が画面を覆う屋内シーンと自然光による屋外シーンの鮮烈なコントラスト。少し流れては切られるクラシック音楽、鋭く入り込んでくる雑音(工場の機械音や車のクラクションや走行音)、登場人…

 『MAN IN THE SADDLE』 ■■■□

監督:アンドレ・ド・トス牧場主同士の抗争という西部劇ではありきたりな題材ながら、その主因が1人の女性(ジョーン・レスリー)を巡ってのものであるという点がユニークです。エレン・ドリュー演じるランドルフ・スコットに密かな想いを寄せるカウガールの…

 『十人のならず者』 ■■

監督:H・ブルース・ハンバーストン特にこれといった特徴のない凡庸な西部劇。ランドルフ・スコットの存在感も薄い。登場人物では子供同様に育てた孤児の娘への偏執的な愛によって破滅するリチャード・ブーン(鼻デカッ!)が良かった。追走シーンで『無頼…

 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 ■■■□

監督:テイ・ガーネット直接的な描写ができないことは、映画にとってプラスにこそなれマイナスにはならないことが本作を観ると良く分かります。罪を犯した人間は必ずその報いを受けるというハリウッドの鉄則を遵守することによって、不義の愛が最後で美しい…

『http://landofplenty.jp/』 [公式サイト]ヴェンダースの新作。11/22よりシネカノン有楽町にて公開されます。 『http://www.klockworx.com/america/』 [公式サイト]ヴェンダースもう一つの新作。サム・シェパードがまだ見ぬ子供を捜してアメリカ西部をさす…

今日も天気悪し。午後からいつものお二方と酒を呑みつつNBAライブ。ビッグ・オーのDVDを観る。

 新たに増えた銀盤

『NBAダイナスティシリーズ / ヒストリー・オブ・ロサンゼルス・レイカーズ コレクターズ・ボックス』

天気悪し。午後からいつものお二方と酒を呑みつつNBAライブ。レイカーズとビッグ・オーのDVD。