2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 『Follow Me Quietly』 ■■■■

監督:リチャード・フライシャー謎の絞殺魔(!)を追う探偵を描いたスリラーで、全編スタジオ撮り、尺はたったの60分しかない。プロットは平凡だけれど、映像と演出にはひと工夫もふた工夫もある"立派なB級フィルム"だ。のっぺらぼう人形なんていうB級テイス…

3月のケーブルTV・ファミリー劇場で『曖昧な未来、黒沢清』が放送。グッタイミンッ!

 新たに増えた銀盤。

『まわり道』(北米盤。エドガー・G・ウルマーの代表作) 『逮捕命令』(北米盤。アラン・ドワンの西部劇!) 『新・キューティーハニー』(北米盤。製作会社が倒産して未完らしいけど評判は良い) 『裸の拍車』(北米盤。国内盤一向に出る気配がないので) …

 第79回アカデミー賞

録画で。スコセッシ、遂にオスカーを獲得。が、イマサラ感なきにしもあらず。

 『まわり道』 ■■■□

監督:エドガー・G・ウルマー低予算をものともしない、意匠を凝らした演出の数々に感動。ひたすら車で移動する映画で、リアプロジェクションによる車内シーンの反復がB級ムードをいやがうえにも高める。フィルムノワール的悲劇の犯罪カップルであるトム・ニ…

 『失踪日記』

面白すぎ。『うつうつひでお日記』と『逃亡日記』も購入決定。失踪日記作者: 吾妻ひでお出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2005/03/01メディア: コミック購入: 28人 クリック: 293回この商品を含むブログ (1143件) を見る

朝日新聞より。東京・有楽町朝日ホールで衣笠貞之助の実験映画『狂った一頁』の最新復元版が高橋悠治のピアノ演奏付きで上映されるそうです。日時は4/8の午後6時45分から。上映前に映画保存・復元についての座談会も行われるとのこと。これはDVD化も期待でき…

 『お遊さま』 ■■■□

監督:溝口健二田中絹代の堂々たるファム・ファタールっぷり。でも違和感あり。やはり溝口映画における田中絹代は"虐げられる女"を演じてこそ輝くということか。ラストシーンには良い意味で意表を突かれた。

 久々の伊豆行

車中泊による一泊二日のドライブ旅行。連日曇天なり。案の定、車中泊は快眠できず。ハンパなく疲れた。でもやっぱり伊豆ってところは素晴らしい。癒される。帰りしなに湯河原の「こごめの湯」という温泉へ。入浴料千円なり。ビール一本呑んで休憩所で一休み…

 『影』 ■■■

監督:イェジー・カワレロウィッチ陰鬱な政治サスペンス。フィルムノワール的味わい。でも美女は不在。派手な『灰とダイヤモンド』、地味な『影』といったとこか。列車、自動車、荷馬車、路上電車。映画と乗り物の幸福な関係。

 『L'Inferno』 ■■■

監督:ジュゼッペ・デ・リグオロイタリアで作られた最初の本格長編映画で、短尺版が1911年に公開され、三年後の1914年に完全版が公開された。映画の内容は『神曲 地獄篇』を駆け足ではあるもののほぼ忠実に再現したもので、ダンテが地獄巡りの旅をする、要す…

6月に公開される松本人志の初監督作『大日本人』に野見さんは出ているのか?それが気になる。

 新たに届いた銀盤。

『VOLVER』(UK盤。アルモドヴァル&ペネロペ!) 『L'Inferno』 (北米盤。既に廃盤でしたが米アマゾンのマーケットプレイスで安価で購入できました。ジュゼッペ・デ・リグオロによる1911年製作の無声映画。ダンテの『神曲 地獄篇』を脚色した幻想劇で、映…

 『アカルイミライ』 ■■■□

監督:黒沢清この題名は実にケッサクだと思う。表示のタイミングも絶妙だった。一見ヘンテコでしっかり映画を遊んでいながら、きっちり現代社会への鋭い批評性を備えているところが心憎い。相変わらずロケーションが魅力的なのと、CGアカクラゲの美しさ、扇…

以前、国会中継の為に放送中止となったイェジー・カワレロウィッチの『影』と『夜行列車』がやっと再放送され、無事に録画、DVDに焼く事ができました。『影』は未見なので今から見るのが楽しみ。

 『グエムル 漢江の怪物』 ■■■

監督:ポン・ジュノ冒頭のグエムル登場〜暴走シークエンスは素晴らしい。最高にワクワクした。しかしここがクライマックスだった。特殊なユーモア感覚は相変わらずで、エモーショナルな場面にぴたりと寄り添っているのがクセモノ。そしてやっぱりポン・ジュ…

 『噂の女』 ■■■■■

監督:溝口健二完璧。もうそれしか言葉が出てこない。溝口健二。なんて凄い映画監督だ。何か戦慄すら覚える。

 『機動戦士Vガンダム 第5〜8話』を見る

ギロチンやら敵パイロット発狂やらVは序盤からエグい。

『機動戦士ガンダム MSイグルー 第3〜6話』と『機動戦士Vガンダム 第1〜4話』とパトの後期OVAから『二人の軽井沢』『ダンジョン再び』『第二小隊異状なし』の3本を観る。やっぱパトは和むねえ。

 『歌麿をめぐる五人の女』 ■■■■

監督:溝口健二田中絹代、飯塚敏子、草島競子、大原英子、みな素晴らしい。"歌さん"こと喜多川歌麿を演じる坂東簑助も同じくらい素晴らしい。ミゾケンならではの男女のシビアなドラマが展開する一方、歌さんと歌さんを取り巻く人々の人情味溢れるドラマが描…

アマゾンのインスタントストアを作ってみましたので宜しかったら覗いてみてください。商品は随時追加していきます。映画書籍のコーナーも近々アップする予定です。『http://astore.amazon.co.jp/ginbanseikats-22』 な、な、なんとおぉぉっ『フィッシング・…

 『雪夫人絵図』 ■■■■

監督:溝口健二"見せない"ということが実は一番いやらしい。それは描写だけではなく木暮実千代(艶!)も感情の表情を"見せない"が故に一層エロティックなのである。柳永二郎の憎々しさ、山村聰の狡知さ、上原謙の不甲斐なさ、ああエゲツなき溝口健二。ラス…

 『危ない話』

『ツタンカーメン王の呪い』(井筒和幸) ■□ 川村万梨阿がフィリピーナを演じている!そんだけ。 『奴らは今夜もやってきた』(黒沢清) ■■■ ワケ分からんけどワクワクらせられる。アブナイ。 『あの日にかえりたい』(高橋伴明) ■■ 物語的には一番まとも。…

 『Wの悲劇』 ■■■

監督:澤井信一郎「階段」の映画。巧みな物語構成と演出の安定感で第一級の娯楽ドラマに仕上がっている。俳優は薬師丸ひろ子と三田佳子のほぼ一騎打ち状態。三田佳子が本番前の緊張でテンパる薬師丸ひろ子の手を取り「女優!女優!女優!」と励ますシーン、…

 『新座頭市物語 折れた杖』 ■■■

監督:勝新太郎やはりと言うか怪作だった。勝新の生理感覚がそのまま構図やカット割りや物語構成や人物造形に反映されているような感じ。見ていて妙に落ち着かない。ただ美醜入り混じったカオス的イメージには不思議な魅力があることも確かだ。最後は泥臭く…

 『輪廻』 ■■□

監督:清水崇どうにも怖くない。終盤のゾンビなどむしろ笑える(意図的?)。ただ優香の絶叫芝居は良かった。

 『リーンの翼 1〜6』

監督:富野由悠季富野御大のルサンチマンが過激に発露。その代弁者にして大日本帝国の亡霊たるサコミズ王は、現代日本で情念の赴くままに暴れまくる、まさに"狂い咲き"という表現がピッタリの実に時代錯誤的で病的で魅力的な富野キャラだ。展開が速すぎるし…

 『祇園の姉妹』 ■■■■■

監督:溝口健二完璧。参った。この作品の山田五十鈴はリリアン・ギッシュに勝るとも劣らないロリータの女神だ。

アニメ脚本家の星山博之が死去。享年62歳。代表作は『機動戦士ガンダム』。合掌。

製作・村上隆、監督・細田守によるLouis Vuittonのプロモーション映像。YouTubeサマサマ