2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

グレン・フォードが死去。享年90歳。コロンビア映画往年の西部劇スター。この人の出演作は結構観ている。デルマー・デイヴィスの西部劇やラングのフィルムノワールが特に印象深い。合掌。

 『三人の名付親』 ■■■□

監督:ジョン・フォードハリー・ケリーの思い出に捧げられ、ハリー・ケリー・Jrが主演しているだけでも感動的な映画だ。人が歩く、倒れるといったアクションが特権化される砂漠という空間が主舞台の異色西部劇。砂嵐の描写(凄まじい風と砂塵、そこに被さる…

世界バスケ。熱戦が続く決勝トーナメント。しかし試合を観ることができない(泣)。4年に1度のバスケの祭典が日本で行われているのに決勝戦しか放送しないTBSの何というやる気のなさよ。

新文芸坐。9/9と9/16のオールナイトは「新作『サラバンド』公開記念 世界の映画作家39 イングマール・ベルイマン」。これは!と思ったら「全てDVD&ビデオプロジェクター上映」という記述が。画面が大きいというだけではねぇ・・・。 早稲田松竹では11月にミュ…

 『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』 ■■■□

監督:原恵一いやいやいや、これも佳作だ。特筆すべきは"お色気"というキャラの造形とアクション演出の素晴らしさ。三石琴乃の演技力によるところも大きいが、彼女の作画は明らかに他のキャラよりも力が入っているのが分かる。敵役の一人を山寺宏一が演じて…

 『アメリカ、家族のいる風景』 ■■■

監督:ヴィム・ヴェンダースヴェンダース版『リオ・グランデの砦』か?マンやホークスへの目配せもある。でも最後まで乗り切れないまま終わってしまった。サム・シェパードは良かったけれど、正直あと10年若ければと思った。とは言えサムやジェシカ・ラング…

溝口シンポで貰ったチラシより紀伊国屋レーベル。新東宝傑作セレクション。『雪夫人絵図』溝口健二(8/26) 『たそがれ酒場』内田吐夢(10/21) 『小原庄助さん』清水宏(12/22) 『下郎の首』伊藤大輔(来年2月) 『細雪』阿部豊(来年4月)阿部豊の『細雪…

 『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』 ■■■□

監督:原恵一原恵一が手掛けた最初のクレしん映画。一作目から絶妙なバランス感覚が発揮されている。キャラ造形が秀逸だし、ギャグも多種多様で面白い(原恵一の同時代人にしか分からないようなネタあり)。映画パロディでは『七人の侍』の主人公たちが実名…

 『(ハル)』 ■■■

監督:森田芳光読む映画。しかし決してキワモノではない。サイレント映画のような呼吸を持った品のある佳作だ。

飼い猫の阿太郎(♀)が死んでしまった。17歳だった。人間の歳にすると90歳近くになるので立派に天寿をまっとうしたことになる。でもやっぱり悲しい。冷たく硬直した体をさすっていたら、去年の冬、それまで一度も布団の中に入ってこなかった彼女が、連日のよう…

27日から一泊二日で長野県・小淵沢へ旅行。帰りしなに牧場レジャーを楽しもうと清里へ向う途中、もんのすごい霧が発生。とろとろ車を走らせていると、前方の歩道から黄色いレインコートを着た男が一人ヌウッと現われた。一瞬アンゲロプロスの映画の世界に入…

 『デジモンアドベンチャー』 ■■■

監督:細田守

 『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 ■■■□

監督:細田守

NHK-BS2「シネマの扉」溝口健二特集を観る。これと言った見所はなかったけれど、原田美枝子が『雨月物語』のクライテリオン盤LDをお宝グッズとして紹介していたのにはちょっとビックリ。アメリカに行った時、レコード店でたまたま発見し、あまりのジャケット…

『機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-』の特典ディスクを観る。

 世界バスケ

日本×スペイン。結果は55-104で敗戦。

 『東京行進曲』 ■■■□

監督:溝口健二悲劇のメロドラマ。苦悶する高木永二の頭の影に鹿の頭の剥製の角が重なって鬼のような影になり、更にそこへ夏川静江の顔が重なるという表現主義的なショットに会場は爆笑の渦。サイレントならではの大袈裟な表情の演技にも笑いが洩れていた。…

 『朝日は輝く』 ■■□

監督:溝口健二伊奈精一との共同監督作品ということだが、ニュース映画のように編集されている本作のどの部分が伊奈精一の演出であり溝口健二の演出なのか俄かには判別できない。世界周遊客船オーロラ号の火災場面が短くはあるものの、スペクタル性に溢れた…

 没後50年 溝口健二 国際シンポジウム

有楽町朝日ホールで行われた「没後50年 溝口健二 国際シンポジウム」に参加。平日開催にも関わらず大盛況。真ん中やや後方の席に坐る。以下ざっと感想(かなりいい加減な記憶による)。 ■はじめに 蓮實重彦の言葉。大映の永田雅一がアメリカに行った際、溝口…

 世界バスケ

日本×ニュージーランド。結果は60-57で敗戦。

 『赤線地帯』 ■■■■

監督:溝口健二『祇園囃子』同様、若尾文子と木暮実千代が出演しているが人物造形はまるで対照的。若尾文子のバンプぶりも凄いが、所帯じみたまるで色気のない眼鏡姿の木暮実千代も衝撃的だった。京マチ子、三益愛子、町田博子みな素晴らしい。ラスト、娼婦…

 『祇園囃子』 ■■■■□

監督:溝口健二若尾文子の何たる可愛らしさ。しかし本作は圧倒的に木暮実千代の映画だ。彼女の存在は好み云々といったレベルを超越し、ただ「艶!」と叫んで平伏したくなる(笑)。ああフィルムで味わいたい。それにしても溝口健二の語り口には無駄というもの…

 世界バスケ

日本×パナマ。結果は78-61で勝利。パナマはほとんど自滅に近い感じ。攻撃がものすごく雑だった。日本は攻守共に素晴らしかった(桜井クール!)と思うが、第4クォーターのほぼ勝利が確定してからの消極的なバスケは観ていてあまり気持ちの良いものではなかっ…

 『西鶴一代女』 ■■■■■

監督:溝口健二サディスト溝口健二。封建社会に翻弄された女性の驚くべき遍歴の記録。この映画、"完璧"なんじゃないだろうか、と観終わってふと思う。あまりに凄すぎて言葉にならない。田中絹代は偉大だ。

 『山椒大夫』 ■■■■

監督:溝口健二リアリスト溝口健二。残酷すぎて涙も出やしない。しかし映像は途方もなく美しい。序盤の現実と回想が交錯するシークエンスの構図と繋ぎの素晴らしさ、川辺での親子の別離、田中絹代が岸壁の上から子の名前を呼び叫ぶシーン、ゴダールや北野武…

 世界バスケ

日本×アンゴラ。結果は62-87で敗戦。出だしは良かったけど終わってみれば完敗。平均身長ではほぼ互角、しかしパワー、スピード、ジャンプ力、レスポンス、手足の長さ、いずれもアンゴラの選手の方が上だった。オフェンス・リバウンドをことごとく取られては…

 『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』 ■■■■□

監督:富野喜幸鈴置氏を偲んで。

 世界バスケ開幕

しかし世間の関心は(自国開催にも関わらず)恐ろしく低い。日本初戦のTV放送は録画(三戦目から深夜)だし、アメリカやアルゼンチンといった強豪国の予選は地上波では一切やらない(泣)。ちなみに日本の初戦の相手はNBAでも屈指のプレイヤー・ダーク・ノビツ…

 『機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編』 ■■■■

監督:富野喜幸鈴置氏を偲んで。

 『下妻物語』 ■■■□

監督:中島哲也外見は思いっきりキワモノだけれど中身は極めてオーソドックスな友情ドラマ。遊び心満載の演出と歯切れの良い編集リズムで最後まで一気通貫、痛快、爽やかな余韻が残る良質の映画だった。深田恭子は生涯の当たり役と言っても過言じゃないくら…