2004-01-01から1年間の記事一覧

大雪。大晦日にこれだけ降るのは東京では21年ぶりなんだとか。昼間、車で今夜の呑み会のための酒とツマミを買出しに行ったら、この雪のせいで近所にも関わらず2時間以上もかかってしまって本当に参った。大型トラックが坂を上れずに立ち往生して大渋滞を巻き…

 『世にも怪奇な物語』

『黒馬の哭く館』(ロジェ・バダム)いかんせん演出がショボすぎる。不気味でもなし怖いでもなし。映像も凡庸。主人公のジェーン・フォンダもまったく魅力的に感じられなかった。短編でこんなに退屈するなんてある意味すごい(笑)。 『影を殺した男』(ルイ・…

 『ローラーとバイオリン』

監督:アンドレイ・タルコフスキー微笑ましくも切ない少年と青年の友情。ローラーとバイオリンという組み合わせは、社会格差に対するタルコフスキーの悲観と楽観の交錯を象徴しているのだろうか。アスファルトと資材置き場を、水と光だけで詩的な空間に変え…

関東で初雪。スマトラ沖地震の死者が7万人を超す。

今夜は『ザッツ・エンターテインメント』箱の特典映像を少々。嗚呼!ジュディ〜〜〜っ!!(笑)。

 『わらの犬』

監督:サム・ペキンパーペキンパー料理長による暴力の満漢全席。理性のタガが外れてしまった人間たちのとめどもない暴走の様が延々と描かれる後半の展開(なぜか『バタリアン』の後半部が頭に思い浮かんだ)、そのあまりの過激さにはある種の滑稽さを感じつ…

 『泳ぐひと』

監督:フランク・ペリーザッツ・アメリカン・ニューシネマ!ってな意気込みがムンムン伝わってくるプチブル諷刺のシュールな前衛映画。試みは面白いけれど、ちょっとやりすぎな感も。ずーっと首を傾げながら観ているしかなく、後味も悪いというのはいただけ…

 新たに増えた銀盤

『Mobile Suit Gundam 0080 Vol.1』『Mobile Suit Gundam 0080 Vol.2』

 『コンドル』

監督:ハワード・ホークスキレのある語り口と味わい深いキャラクター造形が光る男達の友情とロマンを描いたドラマ。脇を固めるリチャード・バーセルメスとトーマス・ミッチェルがとにかく素晴らしい。ただ、主役のケーリー・グラントは作品の雰囲気に合って…

今日はH氏と呑み会兼鑑賞会。珍しくワイン。パトのTV版を4話(グリフォン編突入)、まっさんの『長江』をほんの少し、ジョージの追悼ライヴ、届いたばかりのカウビィ箱から『闇夜のヘヴィロック』。うわっ、音が良くなって謎の生命体の移動する音がキモいキ…

 『吸血鬼ドラキュラ』

監督:テレンス・フィッシャークリストファー・リーのドラキュラは雰囲気抜群で妖しげな色気も絶品ですが、それ以上にヘルシング教授演じるピーター・カッシングの冷静沈着で知性的な立ち居振る舞いにシビレてしまいました。ホラー映画と言っても恐怖演出は…

 『スパイダーマン2』

監督:サム・ライミ今回も面白い。妙に人間臭いというか情けないヒーローっぷりが良いですね。悩めるトビー・マグワイヤの澄み切った笑顔が気味悪くてナイス。メンタルな部分で能力が使えなくなる展開は『魔女の宅急便』のキキを彷彿させます(笑)。でもだか…

 『ヴァンダの部屋』

監督:ペドロ・コスタこれは一体ナンだったのか?何も起きないし、何も変わらないし、何も語られない。ないない尽くしの3時間。物語的でもドキュメンタリー的でもありません。固定キャメラで捉えられたヴァンダの部屋とスラム街の日常。徹底して反映画的(グ…

 新たに増えた銀盤

『Paris, Texas』『Mobile Suit Gundam F 91 Movie』

 『ふくろうの河』

監督:ロベール・アンリコ生と死の刹那に垣間見る希望という名の幻想を描いた短編。死の苦痛を和らげる為に脳から分泌された快楽物質が見せる儚い夢、などと言っては身も蓋もありませんが、短編の題材としてはとても面白いと思います。モノクロの美しい自然…

 『夜と霧』

監督:アラン・レネ人類が犯した20世紀最大最悪の蛮行の記憶が、驚くほど簡潔なモンタージュと恐ろしく抑制されたナレーションによって静かに冷たく描かれていく。わずか30分という尺の中で示される映像と言葉、そのとてつもない重み・・・。開高健はアウシュビ…

 『路地へ 中上健次の残したフィルム』

監督:青山真治何の変哲もない風景が淡々と流れながら、車は緩やかに目的地へと向かいます。作家・中上健次の故郷"路地へと"・・・しかし、それは既に失われています。映画監督・井土紀州が小説に描かれた"路地"を朗読するのは、分断された過去と現在を再統合す…

テオ・アンゲロプロスの新作『エレニの旅』がいよいよ来年の春に公開されるそうです。ギリシャ近代史の歩みと共に語られるエレニとアレクシスの愛の物語。『ユリシーズの瞳』のように「歴史と個」を重層的に描いていく作品なのでしょうか。どんな映像美を見…

 『父/パードレ・パドローネ』

監督:タヴィアーニ兄弟子が父権への従属から自立へと至る過程を、教育という視点から描いた素朴で力強いホームドラマ。厳しくて閉鎖的な土地の風土的な情感が色濃く滲み出てくるような生々しい映像の質感が素晴らしい。寒々しいロングショットの凄み。如何…

 『赤ちゃん教育』

監督:ハワード・ホークス常軌を逸したテンションで繰り出される荒唐無稽で支離滅裂なギャグとユーモア。"テンポが良い"なんて生半可な表現では済まされない会話と展開の異様なスピード感にはたじたじ。でも真に驚くべきは、これだけ過激で濃い笑いなのに、…

今日はバレーボールとバスケを4時間半みっちり。捻った足が夜中になって痛み出す。大河ドラマ「新選組!」の最終回を観る。キャラクターの個性が光る良質の群像劇だった。DVDでも観たい。

 『私を野球に連れてって』

監督:バスビー・バークレイ&ジーン・ケリー内容的にも楽曲的にも飛び抜けた傑作ではないのですが、ジーン・ケリーとシナトラのコンビはやっぱり良いですね。観ていてワクワクします。それとエスター・ウィリアムズ。野球チームのオーナーでありながら運動…

 『キャバレー』

監督:ボブ・フォッシーライザ・ミネリの圧倒的な存在感!ふっくらしなやかな肢体、クールで情熱的な歌声、クリックリの大きなタレ目と表情の素晴らしさ。そのとてつもない吸引力は母親ジュディ・ガーランドに勝るとも劣りません。キャバレーの退廃的で猥雑…

 『ゲームの規則』

監督:ジャン・ルノワール狩猟場の館で繰り広げられるブルジョワ狂騒曲。"面白うてやがて悲しき祭りかな"を描いた悲喜劇です。個性豊かなキャラクターたちが館内を自由自在に動き回り、恋の遊戯に明け暮れるのですが、限定された空間だからこそ、人間のアク…

 『罠』

監督:ロバート・ワイズ八百長ボクシング物。72分という尺の中に見事な人間ドラマが凝縮されている。ボクサー達が控え室で見せる様々な悲喜交々の表情が面白い。主人公ロバート・ライアンの演技も味わいがある。それにオードリー・トッターの地味な存在感と…

 『ブラウン・バニー』

監督:ヴィンセント・ギャロん〜期待外れ。ストイックな映像と繊細な演技(人によっては正反対の表現になるであろう類の)、そして「物語のない物語」の語り口がすべてギャロ本人の自己満足で完結しているのがあからさまに感じられてしまうという時点でこの…

本を読んでいたら無性に『オズの魔法使』が観たくなったので鑑賞。やっぱり良いですね。いかにも無邪気なおさげ髪の少女(と言っても撮影当時16歳)が遠くを見詰めながら"虹の彼方に"を歌い出した途端に映画の雰囲気がガラッと変わってしまう、その瞬間がた…

先日ネットで注文したジュディ・ガーランドの伝記「ジュディ・ガーランド」(デイヴィット・シップマン著)が先週末に到着。表紙のジュディは『サマー・ストック』の名場面"Get Happy"から。くぅぅぅ観たいなぁ。すこぶる面白い本で、寝床にはもちろん、風呂…

この日は八王子駅前の飲食店にて草野球チームの忘年会。行く前→そんなには呑むまい!行った後→けっこう呑んじゃった。まっ、基本ですね(笑)。幸い入院するほど痛飲はしませんでした(注:ネタです)。で、散会後、キャゼルヌさんと共に歩いて帰宅。所要時間は…

今夜はスペイン盤の『マルメロの陽光』を部分的に視聴。本編の画質はS/N感こそ悪いですが、解像度や発色は明らかに国内盤よりも良いです。元になるマスター素材の差が露骨に出ている感じですね(とは言え、以前にラピュータ阿佐ヶ谷で観たプリントの素晴らし…