2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 気になる新譜銀盤

「ペドロ・コスタ DVD-BOX」紀伊国屋書店 2008/3/29 税込15,120円[収録作品]『血』『骨』『溶岩の家』一体何セット売れるんだろうかとこちらが心配したくなるようなBOX。ガンバレ紀伊国屋書店!是非購入させていただきます。 「長江哀歌」バンダイビジュアル…

 『たぶん悪魔が』 ■■■■

監督:ロベール・ブレッソンルイ・マルの『鬼火』がいかに通俗的な映画かということが良く分かった。求道者ブレッソンの美しく(そしてやはり)ちょっと可笑しいシネマトグラフ。 「音楽によってとりあえず何とか体裁を取り繕っている映画が、どれほど沢山あ…

録画していたTV番組をまとめて見る。 HV特集『絶景・エベレスト街道をゆく』 ETV特集『21世紀のドストエフスキー〜テロの時代を読み解く〜』 BS特集『「民主主義」欧州 デンマーク “風刺画事件を追って”』

 『湖のランスロ』 ■■■□

監督:ロベール・ブレッソン音が暴力的。反復描写も暴力的。それが終盤の馬上での騎士同士の会話シーンで突如ユーモアに転化する。いや別に可笑しくも何ともないのかもしれないが、なぜか笑ってしまった。多分カッティングのリズムと騎士たちの「ある仕草」…

 『ジャンヌ・ダルク裁判』 ■■■■□

監督:ロベール・ブレッソン視線、足、言葉、音、白の映画。 「芝居がかった身振りや大袈裟な扮装の出てくる歴史物の映画は願い下げだ。『ジャンヌ・ダルク裁判』において、私は、わざとらしい「芝居」も「仮装」もなしに、ただ歴史的な言葉遣いによって非歴…

 NBA『スパーズVSヒート』を見る

早くもシーズン終了といった感なきにしもあらずのヒートだが、スパーズ相手に大奮起。シャック&モーニング不在の中、ウルブスから移籍してきたブロントが絶好調、ウェイドもあわやトリプルダブルの活躍でこれはいけるかも!と思った最終クォーター終盤、ス…

 新たに増えた銀盤

『ロベール・ブレッソン DVD-BOX1』 『天元突破グレンラガン 7』

 『天然コケッコー』 ■■■□

監督:山下敦弘『リアリズムの宿』と同じ「歩行の映画」。この二作に限らず山下敦弘の映画では人が本当によく歩く。山下映画では人が歩くという緩慢なアクションがある種の特権的な役割を持っていて、それは山下映画特有のゆったりしたリズムの中に、さりげ…

 気になる新譜銀盤

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版」キングレコード 2008/4/25 5,985円(税込)結局見に行かなかった劇エヴァだが、興味はありありだし思ったよりも良心的な価格なのでDVDは購入するつもり。完結編公開後に4部作をまとめたDVD-BOXも当然出るのだろうが、さ…

 『鬼の棲む館』 ■■■■

監督:三隅研次新珠三千代がすごい。佐藤慶演じる高野聖をねっとりと誘惑するシーンのただならぬ妖艶さ(まさに悪魔のような魅惑的な微笑みだ!)。ロマンポルノを彷彿させる淫靡なライティングも良い(乳房のアップが随所に出てくる)。勝新太郎は役柄的に…

 『ローラ殺人事件』 ■■■■

監督:オットー・プレミンジャーこれぞフィルムノワール!という味わい。絶品なり。***********盤質。画質良好。鮮度の高い黒白映像。本編ディスクと特典ディスクの2枚組みで、前者には音声解説が2種類、後者にはドキュメンタリーが3本(「異常な愛の物語…

雪が降った。

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 3』読了 ○ネェル・アーガマに通常の三倍の速度で接近する赤いモビルスーツ。マスクを被った金髪のパイロットは呟く「見せてもらおうか。新しいガンダムの性能とやらを」。ちょw盛大に吹いたw 福井さんこれはないわ〜。戦闘描…

 気になる新譜銀盤

「プリティ・ベビー」パラマウント 2008/3/21 4,179円(税込)ルイ・マルのロリコン映画。

 『かんかん虫は唄う』 ■■■□

監督:三隅研次監督二作目とは思えない安定感のある画面造形。現代劇(歌謡映画の要素もちょっぴり入っている)だがプロットはほとんど勧善懲悪モノの時代劇だ。悪役を演じる伊沢一郎と入江たか子の憎々しさが絶品。主演はデビュー間もない頃の勝新太郎。顔…

 『剣鬼』 ■■■■

監督:三隅研次『剣三部作』の中で最も血生臭く陰惨な作品であり、主人公の造形の異常さ、マニエリスティックな映像演出、地下洞窟や花畑での大殺陣といったプログラム・ピクチャーらしからぬ非娯楽的で異様でグロテスクな時代劇だ。傑作!

 NHK『ETV特集 ケータイ小説を読む』

 『野良猫ロック マシンアニマル』 ■■

監督:長谷部安春ニューシネマの影響濃くラストは『真夜中のカーボーイ』をちょっと彷彿させる。相変わらず梶芽衣子が格好良い。良くも悪くも時代にべったりな『野良猫ロック』シリーズではあるが、彼女だけは普遍的な魅力を持っていると思う。

 気になる新譜銀盤

「Eclipse Series 10:Silent Ozu Three Family Comedies」クライテリオンのEclipseシリーズ第10弾は小津安二郎のサイレント期の家庭喜劇三本。『生まれてはみたけれど』『出来ごころ』『東京の合唱』定価44.95ドル。同シリーズからは今後成瀬や溝口もリリ…

 『ラーメンズ 第16回公演「TEXT」』

嫌味なくらい技巧的なコント、いやはや凄い才能だ。鮮やかなラスト、小林賢太郎のパントマイムが感動的だ。

 NBA『スパーズVSキャバリアーズ』を見る

何とアウェーのキャブスが勝利。プレーオフ並に白熱した好試合だった。レブロンはもとよりインサイド陣の攻守にわたる活躍が大きかった。スパーズは何と言っても最後の最後でPGのパーカーがフリースローを二投ミスしたのが痛い。ヒルマン監督じゃないけどま…

 『女番長 野良猫ロック』 ■■

監督:長谷部安春今となっては70年代ヤングカルチャーの資料映像か。音楽も直撃世代には感涙モノ!らしい。しかし話はメチャクチャ。新宿を舞台にした『用心棒』という感じなのだが、物語展開は強引かついい加減で物語的なカタルシスはない。そして和田アキ…

『墓場鬼太郎』の第2話を見る。欧州と中国の吸血鬼が日本で対決する粋な話。ねずみ男イイよイイよ〜。

 『愛に迷った時』 ■■■

監督:ラッセ・ハルストレム良質の家庭ドラマ。アメリカ進出三作目ということで良くも悪くもハリウッドナイズされた安定感のある演出。キャスティングも贅沢で、子役が活き活きと魅力的に描かれているのはハルストレムならでは。キャメラはスヴェン・ニクヴ…

 『ピーウィーの大冒険』 ■□

監督:ティム・バートンスラップスティックで1時間半は長すぎる。途中何度も意識が飛んだ。最後がちょっと良い。

岩明均『寄生獣』読了 ◎夜中、本棚の整理中たまたま一巻を手に取りパラリとやったら止まらなくなって作業中断、せっせと酒とつまみと全10巻を持ってふとんにもぐり込み一挙に読んでしまう。やはりとんでもない傑作だ。第48話「ただいま」は何度読んでも震…

 『居酒屋兆治』 ■■

監督:降旗康男降籏康男の映画は演歌のように湿っぽくて泥臭い。

  『剣』 ■■■■

監督:三隅研次三島美学と三隅美学の幸福な出会い。ホモソーシャル映画の傑作。第一級のサスペンスでありホラーでもある本作の特に終盤のショット、演出の充実ぶりは凄まじいの一言だ。まさに息詰まる緊張感。見終わった後ぐったりとなる。

 『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』 ■■

監督:馬場康夫ホイチョイらしい実に能天気な脚本。ノスタルジックな意味ではそれなりに楽しめた。でもそんだけ。

 『ヤッターマン』

ドロンジョさまの乳首ポロリはさすがにNGだった。