2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

3/7にリリース予定の北米盤ジブリ作品のDVD3本。注目しているのは英語吹替え。ジブリ作品の外国語吹替えにはオリジナル音声に勝るとも劣らない魅力があります。『魔女の宅急便』のキルスティン・ダンストが演じたヒロイン・キキなどオリジナル版よりも好きで…

 『スポイラース』 ■■■□

監督:レイ・エンライト金鉱利権と女をめぐる男たちの争い。ディートリッヒのクローズアップと足と衣装、固ゆで卵を頬張りミンストレル芸人のように顔を黒く塗ってしまうジョン・ウェイン、腹黒い伊達男(!)ランドルフ・スコット、暗い表情でナイフをちらつ…

 『くたばれ!ヤンキース』 ■■□

監督:スタンリー・ドーネン&ジョージ・アボット楽曲も物語も平凡。グウェン・ヴァードンの踊りや最後の群舞はボブ・フォッシーならではの妙味。

 『らせん階段』 ■■■□

監督:ロバート・シオドマク洗練の極みとも言うべきサスペンス演出。ニコラス・ムスラカの陰影と光。舞台装置と音響設計。***********盤質。なかなか鮮度の高い黒白映像です。リージョン1。英語と仏語字幕が収録されています。

 『テキサスの旋風』 ■■□

監督:D・ロス・レダーマン1930年代に活況を呈したB級西部劇の一本。イイ感じに胴長短足で演技もかなり微妙だが不思議なオーラを醸し出すティム・マッコイが主役。円錐形のカウボーイハットに黒手袋、豪奢なガンベルトという独特のいでたちが印象的だ。共演…

 『マイ・シスター・アイリーン』 ■■■□

監督:リチャード・クワイン姉妹ものロマコメ・ミュージカル。もうジャネット・リーにメロンメロン(笑)。序盤のパジャマ姿は反則でしょう。半地下にある貸し部屋と裏庭の魅力溢れる美術セット、地下鉄工事の爆破音という環境設定はいかにもハリウッド・コメ…

 新たに増えた銀盤

『プラチナ・ブロンド』(北米盤。キャプラ監督作) 『マイ・シスター・アイリーン』(北米盤。ジャネット・リー主演のミュージカル) 『最前線』(北米盤。アンソニー・マン) 『真昼の欲情』(北米盤。アンソニー・マン) 『秘密指令』(北米盤。アンソニ…

 『真昼の死闘』 ■■■

監督:ドン・シーゲルイーストウッド&シャーリー・マクレーンという組み合わせの面白さ。強いのは勿論後者だ。体に刺さった矢を抜くシーンの妙にねちねちした描写や最後の集団戦闘シーンの躍動感溢れるカッティングが印象的。ガブリエル・フィゲロアが捉え…

先日の日記にクライテリオン盤『禁じられた遊び』はPAL/NTSC変換マスターのようだと書きましたが、IVCから出ている国内盤のランニング・タイムもクライテリオン盤とほぼ同じみたいです。500円のパブリック・ドメイン盤がIVCと同じマスターなのかは不明です。…

 『燃える平原児』 ■■■

監督:ドン・シーゲルエルヴィス主演ということで愉しいミュージカル西部劇なのかと思いきやさにあらず(エルヴィスが歌うシーンは冒頭だけ)。白人とインディアンの抗争を描いた恐ろしく陰惨でやるせない物語だった。ナナリー・ジョンソンの脚本は人種差別…

一日中雪。

 『禁じられた遊び』 ■■■□

監督:ルネ・クレマンブリジット・フォッセーのあどけない無表情が素晴らしい。最後の「ミシェーーール!」の連呼・・・。***********盤質。映像S/N、解像度、コントラストいずれも申し分なし。上質の黒白映像です。しかし最初に「STUDIO CANAL」のロゴが映し出…

 新たに増えた銀盤

『禁じられた遊び』(米クライテリオン盤) 『白夜』(米クライテリオン盤) 『七人の無頼漢』(北米盤) 『キャット・ピープル/キャット・ピープルの呪い』(北米盤)

 『七人の無頼漢』 ■■■■

監督:バッド・ベティカーロケーションや旅の描写が素晴らしく、西部劇とは西部についてのドキュメンタリーであることを再認識する。ランドルフ・スコットの惚れ惚れするような馬上姿、傷を負いながらも一瞬でリー・マーヴィンを撃ち倒すシーンにはシビれた…

 『キャット・ピープルの呪い』 ■■■

監督:ロバート・ワイズホラーというよりもダーク・ファンタジーといった方がしっくりくる。本作においてもニコラス・ムスラカのキャメラが繊細な光と影を見事に表現していて、中でも夜の庭で子役の少女アン・カーターがシモーヌ・シモン演じる亡霊イレーナ…

 『対決 第三章』 ■■■

監督:ビクトル・エリセ二組の男女カップルと一匹のチンパンジーが無人の村で無為の時を過ごしながらふいに悲劇とも滑稽とも言えるような破滅的結末に至るという同時代のアメリカン・ニューシネマに歩調を合わせたかのようなエキセントリックな青春映画。冒…

 『キャット・ピープル』 ■■■

監督:ジャック・ターナーニコラス・ムスラカのローキーが冴える。表情豊かな影。狭い室内プールのホラー演出が良い。

先日ブックオフで購入した『「アフリカの女王」とわたし』(キャサリン・ヘップバーン著)と『美味礼讃』(海老沢泰久著)がべらぼうに面白くいま夢中になって読んでいる。後者は辻静雄の半生を描いた伝記小説。氏の探究心と行動力は真に驚嘆に値する。氏自…

 『白昼の決闘』 ■■■

監督:キング・ヴィダー大メロドラマ西部劇。暗く激しい愛憎の物語でありローキーの画調、とても大作とは思えない異様なムードが全編を覆っている。逆光ショットの美しさが印象的。ジェニファー・ジョーンズ演じるアクの強いヒロイン造形も良いが、それ以上…

 新たに増えた銀盤

『対決』(エリセ幻のデビュー作。スペインPAL盤) 『狩り』(カルロス・サウラのデビュー作。スペインPAL盤) 『ペパーミント・フラッペ』(カルロス・サウラの長編2作目。スペインPAL盤)いずれの作品もバスク人エリアス・ケレヘタがプロデュースしている…

 『黒騎士』 ■■□

監督:リチャード・ソープジョーン・フォンテイン対エリザベス・テイラー。結果はリズの圧勝。何という美しさ!リズはテクニカラーの女優であり、ジョーン・フォンテインはモノクロームの女優だとひとまず定義できるだろう。

 『風の谷のナウシカ』 ■■■■

監督:宮崎駿セル・アニメの醍醐味。演出の巧さに改めて舌を巻く。久石譲の音楽もヤバい。終盤などは特に。

 『刑事マディガン』 ■■■

監督:ドン・シーゲル日本語吹替えで。黒澤の『野良犬』を彷彿させるプロットだがこちらの方がドライな味わいだ。

 新たに増えた銀盤

『ぼくの伯父さん』(仏PAL盤) 『サクリファイス』(仏PAL盤)

 『ジェット・パイロット』 ■■■□

監督:ジョゼフ・フォン・スタンバーグジャネット・リーの素晴らしくコケットな姿態と表情。アメリカ空軍全面協力の航空シーンも良い。

 『牛泥棒』 ■■■■

監督:ウィリアム・A・ウェルマン集団心理の怖さを描いた人間ドラマ。40年代前半にこのような暗く救いのない西部劇が作られていたことに驚かされた。人物造形がとにかく見事で、各人個性がありながらも決して突出することがなく、ヘンリー・フォンダも目立…

 『カナリア』 ■■■

監督:塩田明彦古典ハリウッドの逃避行モノを彷彿させる(主役は少年と少女なのだが)悲痛なロードムービー。省略やフラッシュバックの使い方のセンスなど塩田明彦はやっぱり巧いと思う。そして瞠目すべきは後半に出てくる盲目の老女だろう。演じるのは何と…

 『スター・ウォーズ ジェダイの帰還』 ■■□

監督:リチャード・マーカンドあまりにも呆気ない帝国の瓦解。それにしてもフランク・オズが操るマペット・ヨーダは絶品だ。

 『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』 ■■■□

監督:アービン・カーシュナーシリーズ中最も質が高く面白いドラマ展開。ミレニアム・ファルコン号の飛行シーンも素晴らしい。

 『スター・ウォーズ』 ■■■

監督:ジョージ・ルーカス序盤は西部劇、中盤は剣劇活劇(スワッシュバックラー)、終盤は航空映画、あとドタバタ喜劇も。