先日ブックオフで購入した『「アフリカの女王」とわたし』(キャサリン・ヘップバーン著)と『美味礼讃』(海老沢泰久著)がべらぼうに面白くいま夢中になって読んでいる。後者は辻静雄の半生を描いた伝記小説。氏の探究心と行動力は真に驚嘆に値する。氏自身の著作『ヨーロッパ一等旅行』『料理人の休日』『料理に「究極」なし』『舌の世界史』は絶品の食味エッセイだ。ちなみに開高健の『最後の晩餐』(名著!)の一編「王様の食事」には辻邸で行われた食事会の様子が描かれている。