2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

この日は河原でバーベキュー&マス釣り。思ったより人少なし。今日も暑い。水遊びに熱中する。

 新たに増えた銀盤

『ドゥ・ザ・ライト・シング』『ぼくの小さな恋人たち』『ジキル博士とハイド氏』(ワーナー盤)地元の大型電気店の店頭セールですべて600円(!)でゲット。ユスターシュの『ぼくの小さな恋人たち』は既に廃盤だっただけに、見つけたときは我が目を疑いました…

 『欲望の谷』 ■■■

監督:ルドルフ・マテ遠くに冬山が見える北方の西部劇。婚約者がいるグレン・フォードが大地主の横暴に対して尻込みする姿は『真昼の決闘』のゲイリー・クーパーのように歯痒いのですが、それが地主側の不穏な人間関係によって西部劇らしい復讐と対決のドラ…

 新たに増えた銀盤

『若草の頃』『地獄に堕ちた勇者ども』『リオ・ロボ』『サテリコン』『フェリーニのローマ』

 『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG 12』

1本目。いよいよ最終局面に突入。ジャミングによって各グループが孤立化し、それぞれ独自の思惑で行動を開始するかなり混沌とした状況。一体どのように収束していくのか、大詰めらしいハイテンションな展開。2本目はゴーダが仕組んだ巨大な陰謀の全容が明る…

 『レベッカ』 ■■■

監督:アルフレッド・ヒッチコック正統派文芸メロドラマなのかと思いきや、実はゴシック的ムードが横溢するニューロティックなサスペンス・ロマンでした。陰気で閉塞的な状況を広大さによって際立たせるマンダレイ屋敷内の空間演出、名だけが語られるレベッ…

オーストリアの女優マリア・シェルが26日、オーストリア・ケルンテン州の自宅で死去。私にとってマリア・シェルと言えばヴィスコンティの『白夜』。カマトトぶりが絶品でした。享年79歳。合掌。

 『ばかのハコ船』 ■■□

監督:山下敦弘アキ・カウリスマキの映画に出てくるサエナイ容貌の男女は圧倒的に寡黙で無表情ですが、山下敦弘の映画のサエナイ男女はわりと饒舌で表情も豊か。前者には気取りがありますが後者にはありません。同じ貧乏でも前者は誇り(この場合、倫理性と…

米国の映画監督ジョージ・P・コスマトスが23日、肺ガンのために死去。娯楽大作『カサンドラ・クロス』や、スタローン主演作『ランボー/怒りの脱出』『コブラ』などが有名です。享年64歳。合掌。

尼崎JR脱線事故の死者数が日に日に増えていきます。これほどの大惨事になるとは・・・。人生一寸先は闇、何が起こるか分かりません。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。

 『ホロコースト/救出された子供たち』 ■■

監督:マーク・ジョナサン・ハリス英国政府がナチの迫害によって国を追われたユダヤ人の子供を多数受け入れた、という歴史的事実があったことを初めて知りました。しかし、彼らは生き延びた代償として祖国の言葉とアイデンティティを失うのです。本作は国家…

 『遠い国』 ■■■

監督:アンソニー・マン冬山のロケーションが美しい西部劇。一筋縄では行かない主人公ジミー・スチュアートにウォルター・ブレナン(この人が相棒というだけで作品の面白さは約束されたようなもの!)、対照的で魅力的な二人のヒロイン、憎々しいジョン・マ…

 『ジャンヌ・ダルク裁判』 ■■■■

監督:ロベール・ブレッソン共同体としての宗教が個の信仰を踏みにじる。いや〜男用の囚人服をまとったフロランス・カレのわずかに露出した生足の存在感は只事ではありませんねぇ。聖職者が皆すべからく彼女の足元に視線を向けてしまうのは、そこに女性性が…

デビッド・リーン監督作品の常連で知られるイギリス人俳優ジョン・ミルズが23日に死去。『ライアンの娘』では知的障害者の役を演じ、アケデミー賞助演男優賞を受けました。享年97歳。合掌。

 『トリコロールに燃えて』 ■■

監督:ジョン・ダイガンそれなりに楽しめましたがメロドラマとしてはちょっとパワー不足でした。尺が長いわりにはストーリー構成が散漫で、人物の描き込みも浅いんですよね。感情移入ができない分、作品の重さばかりが際立ってちょっと後味が悪いです。どう…

 新たに増えた銀盤

『ジム・ジャームッシュ作品集 1989-1999』(『デッドマン』はニューマスター。全作英語字幕付き)『遠い国』(日本語吹替え音声収録)

この日はバレー&バスケを2時間。久々に人が揃う。夜はいつものお二方と呑み会兼鑑賞会。第3のビール&発泡酒。ダンバインの最後2話とゼータをダイジェストで数話。カクリコン漢やねぇ(ノД`)

 『ロスト・イン・トランスレーション』 ■■■□

監督:ソフィア・コッポラ近年これほど魅力的なファーストショットがあったでしょうか?(笑)。女性の若手監督がヴェンダースを介して日本にオマージュを捧げていることに深く感動しました。「翻訳の不可能性」や『鬼が来た!』さながらの滑稽な異文化交流と…

 『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG 11』

1本目は緊迫した状況で終わった前回の続きから。クゼVSバトーの見応えのある格闘戦。石川のダンナが負傷離脱。個人的には残念極まりなし。九課はまたもや後手を引くカタチになるが、素子だけは何かを掴んだ様子でこの辺りは前シリーズを彷彿させる展開。2本…

 『ハリー・ポッター アズカバンの囚人』 ■■

監督:アルフォンソ・キュアロン前2作みたくどんどん尻すぼみになるのではなく、物語が進むにつれて徐々に面白くなっていくのが好感持てました。ところで中盤、『もののけ姫』のシシ神みたいなのが出てきたんですがあれは目の錯覚でしょうか?(笑)。最後は『…

 『カオス、シチリア物語』 ■■■■

監督:タヴィアーニ兄弟大地の匂いと生命の息吹が伝わってくるような力強い映像抒情詩。シチリアのロケーションが圧倒的に魅力的ですね。西部劇好きには堪えられません(笑)。自然と人間が見事に溶け合ったロングショットの美しさにただただ溜息が出るばかり…

『天国の口、終りの楽園。』の評価を訂正しました。移動そのものの爽快さに□を追加。

 『フランク・キャプラのアメリカン・ドリーム』

監督:ケネス・バウザーキャプラの生涯を描いた伝記ドキュメンタリー。縁の深い関係者やキャプラに影響を受けた映画人のインタビューを交えた実にバランスの良い構成で文句なしに楽しめました。まさに波乱万丈という感じの監督人生でしたが、引退後の生活や…

 『陽気な踊り子』 ■■

監督:フランク・キャプラドタバタ調のロマコメ。バックステージ物でもあります。ヘイズ・コード以前の作品なので、ヒロインであるベッシー・ラブのフープ・スカートの衣装がやたらにめくれ上がるギャグなど"はしたない描写"がけっこう出てくるのが見所でし…

 『天国の口、終りの楽園。』 ■■□

監督:アルフォンソ・キュアロン陽性から陰性へと変遷していくホロ苦い青春ロードムービー。もっと能天気で爽やかな展開を期待していたのでちょっと肩透かし。うっすらヌーヴェルヴァーグを思わせる三角関係とキャメラとナレーションと社会的な情景、そして…

 『山下敦弘傑作短編集』 ■■

監督:山下敦弘全5編。いずれも本格デビューする前の若撮りの域を出ない作品でしたが、やはり独特のユーモア感覚がありますね。各作品を一言で表すと、『夏に似た夜』はウンコ、『腐る女』はゲロと血、『断面』はホモ、『ヒロシとローラン』は純愛、『105円…

 『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG 10』

1本目はクゼにまんまとハメられる九課。少佐いいとこ無し。新人君が一人殉職。もう一人も作戦を外されてしまう。結局のところ九課のオリジナル・メンバー構成は不動ということか。何かゴーダがシロッコに見えてきた(笑)。2本目はいよいよクゼに迫る九課。折…

今夜はキャゼルヌさん&カルピスさんとケロロを4話観る。キャゼルヌさん持参の紹興酒を少々。

 『アモーレ』 ■■□

監督:ロベルト・ロッセリーニ2編構成のオムニバス。1本目はほぼ全編電話でしゃべるアンナ・マニャーニのアップショットだけで展開していく独演劇。2本目はネオレアリスモ風に換骨奪胎したマリアのイエス出産劇。前者はマニャーニの表情と声の芸術、後者は斜…

 『まわり道』 ■■■□

監督:ヴィム・ヴェンダースゲーテ「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」の現代翻案版映画。孤独のパラドックスに陥った人々の彷徨を描いた静かなロードムービーです。ハントケ脚本によるダイアローグはやや文学的すぎるきらいがあるのですが、ヴェンダー…