2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 『グレン・ミラー物語』 ■■■

監督:アンソニー・マン音楽家グレン・ミラーの伝記モノというよりは彼とその妻ヘレンの愛を軸に描いた物語です。ジェームズ・スチュアートの品格溢れる演技は絶品でしたが、それ以上に妻を演じるジューン・アリスンが素晴らしかったですね。涙を流すシーン…

 『真昼の暴動』 ■■■□

監督:ジュールス・ダッシン骨太でひたすら暗い脱獄映画。主役のバート・ランカスターよりも看守長ヒューム・クローニンの方が存在感ありましたね。冷酷で陰湿な人物造形。力強い構図と過激な演出による暴動シーンは圧巻。皮肉と諦念に満ちたラストが、あか…

今年は「日本におけるドイツ年」ということで秋に有楽町朝日ホールにて「F・W・ムルナウ映画祭」が催される予定で、現存する全作品が上映されるとのことです。『サンライズ』は是非フィルム体験しようと思っています。フラハティとの共同監督作であり遺作と…

 『黄金時代』 ■■□

監督:ルイス・ブニュエルいけしゃあしゃあと奇妙なイメージが積み重ねられていく毒性のある猥褻な幻想タペストリー。サソリの生態観察、骸骨と化してしまう大司教たち、子犬と盲人を蹴飛ばし甲虫を踏み潰す男、ベットの上の雌牛、鏡に映る空と雲、お互いの…

映画監督の野村芳太郎が8日、肺炎のために死去。『砂の器』は名作です。享年85歳。合掌。

この日はバレー&バスケを2時間ほど。人少なし。夜はキャゼルヌさん&カルピスさんと呑み会兼鑑賞会。第3のビールと黒糖焼酎。今回はケロロを4話、1stガンダムを1話、Zガンダムを1話、ビッグ・オーを4話、ダンバインの「東京上空3部作」というイイ感じに屈折…

 『黄金の馬車』 ■■■■

監督:ジャン・ルノワールアンナ・マニャーニ!この作品ばかりは"ルノワールの"ではなく"マニャーニの"映画と言うしかないでしょう。あらゆる表情、あらゆる所作、声、魅力の塊みたいな女優です。淀長さんはマニャーニのことを「不潔とか、清潔とか、美女と…

 『遠い太鼓』 ■■■

監督:ラオール・ウォルシュ舞台はフロリダ、しかもほとんどの場面が沼地と森の中という異色の西部劇です。50年代ハリウッド映画特有の暗鬱さこそないものの、本作には西部劇らしい無限の空間の拡がりや、青い空と雲の清々しさといったものがありません。そ…

 『サリヴァンの旅』 ■■■■

監督:プレストン・スタージェスいや〜素晴らしい!これはバックステージ物の大傑作ですね。冒頭の映画中映画から抜群に良いです。列車上での決闘(とても教育映画とは思えない!笑)。でもキャプラのような映画ではなく硬派な映画を撮りたいサリヴァンは社…

 『ハリケーン』 ■■■

監督:ジョン・フォード『ドノバン珊瑚礁』の原形のような南国ロマンスから一転悲劇的な話になるものの、最後は大嵐によるカタストロフィでめでたしめでたし。正直途中までは退屈でしたが、ハリケーンで一気に目が覚めました。半端じゃありません。ていうか…

 『幌馬車』 ■■■□

監督:ジョン・フォード"旅"の西部劇。約束の地を目指すモルモン教徒の幌馬車隊に、護衛の馬喰(ばくろう)、薬売りの一座、ならず者一家が加わっていく多彩な集団構成が面白いですね。そこから生まれる融和と緊張の人間ドラマ。派手なアクションはないので…

今年は成瀬巳喜男の生誕100周年ですが、他にも斎藤寅二郎、中川信夫、野村浩将、豊田四郎、稲垣浩といった映画作家たちの生誕100周年でもあります。豊田四郎の作品、特に谷崎の『猫と庄造と二人のをんな』『台所太平記』、井伏の『珍品堂主人』は是非ともDVD…

 『幸福』 ■■■

監督:アニエス・ヴァルダいや〜後味の悪いハッピーエンドでしたね(笑)。主な登場人物は3人の男女。誰に感情移入するかで作品の印象はガラリと変わりますが、話を額面通りに受け取るよりもむしろ普遍的な愛の寓話として見るのが一番適当なのではと思います(…

 『ハイ・シェラ』 ■■■□

監督:ラオール・ウォルシュハードボイルド的優しきタフガイの一つの理想型を見るようなボガートの素晴らしい演技、存在感にメロメロ。ボギーに絡む二人の女性のコントラストの効いた造形も良いですね。アイダ・ルピノとジョーン・レスリー。物語の前半と後…

今日はH氏の付き合いでG-HOUSEに行ったら、DVDのジュエル盤が1,000円均一だったので大量購入。ホクホク顔の横でH氏は呆れ顔(笑)。帰りしなにビールを買ってパトのTV版を3話観る。

 新たに増えた銀盤

『幸福』

この日はバレー&バスケを4時間。今日も人少なし。夜はキャゼルヌさんと呑み会兼鑑賞会。しそ焼酎に黒糖焼酎を少々。ケロロを8話鑑賞。本放送も2年目に突入しましたね。オモロイもんな〜。

 『ワン・フロム・ザ・ハート』 ■■■

監督:フランシス・F・コッポラ完全セット撮影による贅沢で退屈な愛すべき小品。ハリウッド撮影所システム時代への回帰という無謀とも言える試みを大真面目に実践し、壮絶に玉砕したその反時代性に惹かれます。で、懲りない人コッポラは、10年後に同じような…