『幸福』 ■■■
監督:アニエス・ヴァルダ
いや〜後味の悪いハッピーエンドでしたね(笑)。主な登場人物は3人の男女。誰に感情移入するかで作品の印象はガラリと変わりますが、話を額面通りに受け取るよりもむしろ普遍的な愛の寓話として見るのが一番適当なのではと思います(じゃないとあまりにも辛いし^^;)。多分、ヴァルダも皮肉めいた男性批判などではなく"恋愛における幸福"その相対性と絶対性の相克を描きたかったのではないでしょうか。映像はいかにもヌーヴェルヴァーグらしい空気感。ゴダール風のモンタージュ、シネマ・ヴェリテの透明な情景美、白い壁とシーツ。ただモーツァルトはちょっとあざといかも。
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盤質。残念ながらS/N、解像度、発色いずれも良くありませんでした。シュートも目立ちます。I.V.CはやっぱりI.V.Cなのでした。珍しくスクイーズ仕様なんですが、これだけ画質が悪いとねぇ・・・。