2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 新たに増えた銀盤。

『アルティメット・ジョーダン コレクターズ・ボックス』

 『ビガー・ザン・ライフ 黒の報酬』 ■■■■

監督:ニコラス・レイ主人公がいつの間にか狂っていた、ということに気が付いて思わず慄然とした映画が三つある。フラーの『ショック集団』とカサヴェテスの『こわれゆく女』、そして本作だ。何という繊細な演出だろう。物語が淡々と不気味に進む中、ふいに…

 新たに増えた銀盤。紀伊国屋レーベルとヴェンダース。

『最前線』 『神の小さな土地』 『扉の影の秘密』 『魔女』 『魅せられて』 『ビガーザンライフ 黒の報酬』 『ヴィム・ヴェンダース セレクション』 『ランド・オブ・プレンティ』

『TOKYO FILMeX』が11/17から開催されます。オープニング上映はジャ・ジャンクーの『三峡好人』。うっ、これは観たい!特別招待作品にはマフマルバフの新作も。私的にはダニエル・シュミット追悼上映の2作品『天使の影』と『ヴィオランタ』あたりも気になる…

 『電車男』 ■■

監督:村上正典ここぞという場面で電車男の行動がベタな恋愛劇のヒロインになってしまう逆転現象がユーモラス。ただ三段オチはやりすぎ。当世風の演出かもしれないが、ここまでやるのは野暮というもの。

 『インテリア』 ■■■

監督;ウディ・アレンアメリカ中流家庭の静かなる崩壊を描いた人間ドラマの秀作。ウディ・アレンの端正な演出とゴードン・ウィリス燻し銀の映像美が見事。ベルイマン・エピゴーネンの一言で片付けることはできない。

先日、ストローブ・ユイレの新作がベネチア映画祭で何の賞も貰えなかったと書きましたが、それは誤りで特別賞を獲得したそうです。呪われた作家には特別賞というのがよく似合いますね(笑)。

 『ドッペルゲンガー』 ■■■□

監督:黒沢清素晴らしい。黒沢清的というしかない妙ちくりんなサスペンスコメディ。途中まではイマイチ乗れなかったが、役所広司が役所広司(これって「ガイアの夜明け」だよね笑)を殺すところからグイグイ引き込まれた。淡々と能天気な永作博美と顔にデカ…

 『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』 ■■■

監督:ウディ・アレンセックスをテーマにした7つのエピソード(1「媚薬の効用」、2「ソドミーって何?」、3「エクスタシーは所を選ばず」、4「女装の歓び」、5「これが変態だ」、6「SFボイン・パニック」、7「ミクロの精子圏」)で構成されたオムニバス映画…

 『人志松本のすべらない話7』

今回も宮川大輔の独壇場。オチる前からクスクスしてしまう。最後の「姉の胸」はお見事。

あすなひろし『みどりの花』 1,680円(税込) B5 32P感嘆の溜息しか出ない。

丹波哲郎が死去。享年84歳。映画とTVをあわせた出演作300本以上という大俳優だった。合掌。

 『地獄』 ■■■□

監督:中川信夫OPクレジットで突然響く『あぁなぁたあ』の声に一瞬脳ミソが溶けそうになる。まさに醒めない悪夢だ。小さい頃見なくて本当に良かった。確実にトラウマになっていただろう。怪作にもほどがある。***********盤質。画質良好。微粒子ノイズが作品…

 新たに増えた銀盤。クライテリオン3本。

『ミツバチのささやき』 『地獄』 『乱』

 『ミツバチのささやき』 ■■■■■

監督:ビクトル・エリセ盤質。期待通りの素晴らしいクオリティでした。詳細は『ビクトル・エリセの部屋の部屋』の『ミツバチのささやき 各国DVD比較』に追加更新したクライテリオン盤レビューを御覧になってみてください。

 『ジンジャーとフレッド』 ■■■□

パルテノン多摩にて。監督:フェデリコ・フェリーニバックステージ物。フェリーニ老熟の極彩色人間讃歌。語りの描写は明らかに冗長なのだが、その冗長なシーンに旨味があるのだから厄介というか面白いというか。ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マスト…

三鷹市芸術文化センターにて。『醜聞(スキャンダル)』(黒澤明) ■■□キャプラの影響を強く感じさせる。志村喬の家の前にあるドブ池が良い。山口淑子の「きよしこの夜」からバーでの「蛍の光」の大合唱へと繋がる一連のシーンも良い。左卜全はやっぱり強烈…

声優の曽我部和恭が死去。享年58歳。私的には『オネアミスの翼』のマーティが忘れ難い。合掌。 映画キャメラマンのスヴェン・ニクヴィストが死去。享年83歳。彼と言えばベルイマン。合掌。

 『ニューヨークの帽子』 ■■■□

監督:D.W.グリフィスライオネル・バリモアの横顔がドリュー・バリモアの横顔にあまりにも似ていることに感動。室内シーンの背後の壁にバイオグラフ社のトレードマークがこれ見よがしに飾られているのが可笑しい。

 『信頼』 ■■■

監督:D.W.グリフィス南北戦争を描いた悲劇。主役の老執事ほか登場する黒人はみな白人が演じている。

 『不変の海』 ■■■■

監督:D.W.グリフィスある漁村の夫婦の物語。13分でしみじみ感動。グリフィスはジョン・フォードの師匠だったのだ。

 『ムルナウの<四人の悪魔>:ある失われた映画の記録』 ■■■■

監督:ジャネット・バーグストロームこれ見たいなあ、ものすっごく見たいなあ。どこかでフィルムが発見されることを切に願う。

 『小麦の買占め』 ■■■

監督:D.W.グリフィスブルジョワ批判。

 『封印された部屋』 ■■■

監督:D.W.グリフィス笑いと恐怖。

 『あのおぞましい帽子』 ■■■

監督:D.W.グリフィスシュール。

 『回路』 ■■■

監督:黒沢清『大いなる幻影』とは兄弟と言っても良いホラー寓話。禍々しいまでの黒の強度には圧倒される。

ソフィア・コッポラの新作『マリー・アントワネット』が2007年の正月映画として公開されることが決まったらしい。ソフィア・コッポラは『ロスト・イン・トランスレーション』以来最も気になるアメリカ人映画作家の一人だし、主演のキルスティン・ダンストも…

クライテリオン盤『七人の侍』の特典ディスクから『わが映画人生』を鑑賞。日本映画監督協会が1993年に製作したインタビュー映像で、聞き手は大島渚。こんなレアな素材をさらっと特典に付けてしまうのだからクライテリオンは恐ろしい。内容も良かった。大島…

 『ストリートファイター』 ■□

監督:スティーヴン・E・デ・スーザ 酷い映画なのは分かっていたが、ここまでとは。ただゲームの「ストⅡ」を知っているとギャグ映画として楽しめる。とりあえずラウル・ジュリアの怪演は必見だ。ラストが最高にバカっぽくて良い。

 『野良猫ロック ワイルド・ジャンボ』 ■■□

監督:藤田敏八時代臭ぶんぶん。ニューシネマの影響どっぷり。馬鹿げているが活力に満ちている。梶芽衣子!