ドキュメンタリー

 『大塚康生の動かす喜び』

大塚康生は偉大なアニメーターであると同時に素晴らしい教育者でもあった。大塚康生の動かす喜び [DVD]出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント発売日: 2004/07/23メディア: DVD購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (5件) を…

 『翔け!フジ子・ヘミング 35年目の世界初挑戦〜奇蹟のピアニスト独占密着300日!!〜』

ダイジェストではあるが素晴らしい演奏シーンの数々(指の存在感!)、だがそれ以上に彼女の自宅の映像に深い感銘を受けてしまった。彼女が送ってきた人生の重みが伝わってくるようなただならぬ雰囲気を持った美しい部屋。特典映像にはその自宅で『トロイメ…

 『ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー』 ■□

監督:エマニュエル・ローラン山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェルヴァーグ誌』を読んでる者にとってはひたすら退屈でしかない内容だった。「ゴダールとトリュフォーに興味があるけど活字は面倒」という人以外にはあまりオススメできない。ふたりのヌーヴェ…

 『フード・インク』 ■■■

監督:ロバート・ケナーファーストフード革命による食品企業の巨大化と独占、そして食の大工業化がアメリカにもたらした弊害の数々を暴いていくドキュメンタリー。不法移民の労働者問題、0-157による感染問題、遺伝子組み換え食品、クローン家畜、高果糖コー…

 『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』 ■■■

監督:アシフ・カパディアF1ドライバー・セナの軌跡をレースシーンではなくレースの舞台裏映像メインで追ったドキュメンタリー。マクラーレン時代のプロストとの確執、日本GPでの二度の疑惑のクラッシュについてのくだり(当時のFIA会長ジャン=マリー・バレ…

 『ステロイド合衆国〜スポーツ大国の副作用〜』 ■■

監督:クリス・ベル分かり易くステロイド大国アメリカの内情が暴かれていて興味深かったが、良くも悪くもマイケル・ムーア的、バランスの取れた見解とは思えず掘り下げも不十分に感じられた。ただアメリカのスポーツ界やアクション映画スターのアメリカン・…

 『老人と海 ディレクターズ・カット版』 ■■□

監督:ジャン・ユンカーマン与那国島のカジキマグロ漁を追った生真面目なドキュメンタリーだが、82歳の老人が小さな船で約170キロのカジキを釣り上げる終盤のシークエンスは圧巻。なかなか弱らないカジキに対し執拗にモリを突き刺す描写が淡々としかし鬼気迫…

 『ツアー・オペレーター 知られざるツール・ド・フランス』 ■■■

監督:ジャン・クリストフ・ロゼ2000年のツール・ド・フランスの裏側を追ったドキュメンタリー。一つのチームに密着し、監督寄りの視点で編集されている。『茄子 アンダルシアの夏』はこの映画をかなり参考にしているのではないかと思えるようなシーンがいく…

 『ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜』 ■■■

監督:ハイディ・ユーイン、レイチェル・グラディキリスト教福音派のサマーキャンプに参加する子供たちを追ったドキュメンタリー。極度の肥満体を揺らしながらイスラムのラマダンへの共感を叫び、平然と命を投げ捨てるイスラムの子供兵士を賛美しながら、キ…

 『宮本武蔵 −双剣に馳せる夢−』 ■■□

監督:西久保瑞穂ご多分に漏れず「脚本・押井守」にホイホイされて見たのだが、武蔵は馬フェチだった!とする仮説は斬新かつ説得力もそれなりにあって面白かった。これって押井守独自の説なんだろうか(武蔵に関する本はそこそこ読んでいるつもりだが、馬フ…

 『精神』 ■■■

監督:想田和弘診療所「こらーる岡山」に集う精神疾患者たちの姿をストイックに映し出したドキュメンタリー。冒頭のコメディ映画のようなお茶目なワンシーンと、スガノさんという中年男性の精神疾患者が忘れ難い(あの素敵な写真と詩の手帳は本当に出版する…

 『カメラを持った男』 ■■□

監督:ジガ・ヴェルトフ多彩なトリック撮影やモンタージュなどの映画技法がふんだんに用いられた社会風俗ドキュメンタリー。似たような作品にジャン・ヴィゴの『ニースについて』、シオドマク&ウルマーの『日曜日の人々』などがあるが、実はこの3本すべて同…

 『あんにょん由美香』 ■■■□

監督:松江哲明買う!と言っておきながら結局レンタルすることに。『東京の人妻 純子』という珍品中の珍品とも言える日韓合同制作のピンク映画が、まさかこんなにも感動的なドキュメンタリーを生み出すことになろうとは。この作品の存在が松江哲明に本作を撮…

 『キング・コーン 世界を作る魔法の一粒』 ■■□

監督:アーロン・ウルフアメリカのとうもろこし産業について大学生のイアンとカートが実際にコーン栽培を体験しながら調査していくドキュメンタリー。北米産の牛の90%はコーンをエサ(コーンを食べた牛は胃酸過多になり「酸毒症」になってしまう。そうなら…

 『NHKスペシャル ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる』を見る

14歳で妊娠出産した少女の赤子を木の葉でくるんで木に吊るし白蟻に食べさせて燃やす"嬰児殺し"(彼らは"精霊のまま天に返す"と表現する)を行う映像はもちろん衝撃的ではあったが、それ以上に子供がイノシシの胎児を玩具のようにこねくり回して遊んだり、猿…

 『マン・オン・ワイヤー』 ■■□

監督:ジェームズ・マーシュWTCの屋上で綱渡りをした男とその仲間たちの記録。地上高441mのツインタワーに張った約60mのワイヤーの上を、己の身一つで渡ってしまったフィリップ・プティは、ある意味宇宙に行った宇宙飛行士よりも特殊な体験をした人間と言え…

『めちゃ怖3 霊魂との交信 「霊能力を持つ男」驚愕のドキュメント』

監督:山下敦弘文句なしにシリーズ最高作。富士の樹海調査で、霊能力者・出口平源なる人物が画面に登場し、それが「あの」山本剛史だと分かった瞬間に「めちゃ怖」が「めちゃオモ」に変わる。相変わらずの素晴らしい胡散臭さに感動。終盤、富士の麓の湖での…

『めちゃ怖2 死霊との遭遇 「恐怖心霊スポット十連発」驚愕のドキュメント』

監督:山下敦弘構成は前作と同じ。メインの心霊スポット巡りは、怖くも何ともなかったが、ロケーションの魅力でそれなりには楽しめた。煙草の煙を心霊写真に間違えるギャグに苦笑。地元・八王子の大塚山公園「道了堂」も紹介されていた(行った事はない)。…

 『めちゃ怖 (「呪われた心霊フィルム」驚愕のドキュメント)』

監督:山下敦弘心霊座談会、心霊フィルム調査映像、心霊写真についての怪談、投稿心霊ビデオの4つで構成されたフェイク・ドキュメンタリー。本作のメインで山下監督自らが調査員となって活躍する心霊フィルム調査映像が最も楽しめたが、ホラーの部分よりも、…

 『佐久間ダム−総集編』 ■■■

監督:高村武次日本の記録映画で初めてカラーフィルムが使用された作品。こういう巨大インフラ事業のドキュメンタリーを見ると、人間の英知はホント大したもんだとつくづく感心させられる。三年で完成したという事実にも驚かされた。佐久間ダムと黒部ダムは…

 『絵を描く子供たち −児童画を理解するために−』 ■■

監督:羽仁進児童心理学を理解する上で興味深いドキュメンタリーではある。

 『教室の子供たち - 学習指導への道 -』 ■■□

監督:羽仁進教育者教育映画。キャメラを意識しなくなるまで放置して撮ったという子供たちの生々しい表情の数々が素晴らしかった。人間の顔だけで映画は十分に映画として成り立ってしまうものなのだ。父親か、祖父か、それとも銀幕スターの物真似か、鉛筆を…

 『ある機関助士』 ■■■

監督:土本典昭土本典昭の初監督作。電化される直前の常磐線のSL走行を捉えたドキュメンタリー。SL内部に据えられたキャメラによる迫力ある走行シーンや、ディテールの描写は鉄ちゃん感涙モノかも。ニコ動にもうpされてたので紹介。【ニコニコ動画】あ…

 『いのちの食べかた』 ■■□

監督:ニコラウス・ゲイハルター高度にオートメーション化された農作業や食肉加工の様子を淡々と映し出していくだけのドキュメンタリー。ナレーションや字幕(文字情報)を一切入れず、音楽や分かりやすい映像演出も使わず、キャメラが冷徹な観察者に徹する…

 『わが愛 北海道』 ■■

監督:黒木和雄北海道電力の創立10周年を記念して制作されたPR映画。1962年当時の北海道の産業や自然を紹介しながら、ある青年と"杏子"という女性の愛が断片的に語られていく異色のドキュメンタリーになっている。東陽一と小川伸介が助監督としてクレジット…

 『京』 ■■■

監督:市川崑イタリアのオリベッティ社の依頼で制作された短編ドキュメンタリー。時折ふっと、これ見よがし的なあざとい映像演出が入るのが市川崑らしくて良い。陰影の美しさに瞠目。

 『巨船ネス・サブリン』 ■■□

監督:楠木徳男、富沢幸男超巨大タンカーの起工〜進水式〜処女航海までを描いたドキュメンタリー。この映画とまったく同じ演出・編集でもって「モビルスーツ・ザク」という短編アニメを作ったら面白そうだ、などとヲタな妄想をしてしまう。

 『新しい製鉄所』 ■■■

監督:伊勢長之助川崎製鉄所の製鉄過程を大映スコープで撮ったドキュメンタリー映画。製鉄カッケェ〜!などとついバカなことを口走りたくなる、これは立派なスペクタクル映像と言えるかもしれない。特撮映画のように勇ましく響く池野成のスコアも良い。80年…

 『過疎地帯』 ■■

監督:秋山矜一恐ろしく生真面目なドキュメンタリー。これが「岩波映画」か。

 『SLAM DUNK 10 DAYS AFTER』

とある友人の厚意により新品を入手(ありがたや〜!)。イベント行きたかったな〜。ていうかたまたま近所に住んでて「何かよくわからんけど来てみた」って人、めちゃくちゃ妬ましいんですが(笑)。特典の「スラムダンク名場面集」で泣く。ニコニコにうpされ…