『ステロイド合衆国〜スポーツ大国の副作用〜』 ■■

監督:クリス・ベル

分かり易くステロイド大国アメリカの内情が暴かれていて興味深かったが、良くも悪くもマイケル・ムーア的、バランスの取れた見解とは思えず掘り下げも不十分に感じられた。ただアメリカのスポーツ界やアクション映画スターのアメリカン・ドリームの多くはステロイドによって作られたという事実は間違いなさそうだし、アメリカの過剰すぎる競争社会の原理がステロイド蔓延の原因になっていることも確かなようだ。最後のナレーションで印象的だった一節「アメリカでは嘘つきしか成功しない」。