2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アレクサンドル・ソクーロフの新作『太陽』がサンクトペテルブルク映画祭でグランプリを獲得したそうです。終戦前後の昭和天皇の苦悩を描いた作品で、天皇を演じているのはイッセー尾形。残念ながらいまだに日本での上映のメドは立っていないとのことです。…

 『エレニの旅』

渋谷ユーロ・スペースにて。監督:テオ・アンゲロプロス最終日ということもあって館内はほぼ満席の状態。ご年配の方が多かったです。ただ初回の正午開始に間に合わず(15分オーバー)、約2時間半も書店やゲーセンで時間を潰すハメになり、挙句に疲れから序盤…

BSアニメ夜話見逃した〜。作品は『劇場版 超時空要塞マクロス』。総合での再放送に期待。

 『黄色い大地』 ■■■

監督:チェン・カイコー雨や黄河によって侵食され形成された黄土高原の雄大なロケーションが圧倒的に素晴らしい。ロングショットの映画であり、民謡に焦点を当てた音楽映画でもある。ちなみにキャメラは張芸謀。

 新たに増えた銀盤

『キス・ミー・ケイト』

今夜もBSアニメ夜話。作品は『劇場版 エースをねらえ!』。未見だしそれほど興味もなかったのですが、放送を観て俄然観たくなりました。出崎監督と言えば独特の演出が有名ですが、それが88分という短い尺の中にギュッと高密度に凝縮されているのが本作なんだ…

 『キートンのセブンチャンス』 ■■■□

監督:バスター・キートンこれはもうコメディじゃない。花嫁姿の女性がどんどん増殖し、どこまでも追っかけてくる様はゾンビ映画よりもコワいし、キートンのアクションは完全に狂気の沙汰だ。"追っかけ映画"の決定版。

BSアニメ夜話を観る。今回は『未来少年コナン』。特別ゲストの大塚康雄の話がすこぶる興味深かった。氏が15歳(戦時中)の時に描いたという鉄道や戦車のイラストに驚嘆。巧すぎる。宮崎駿のラフ設定画も強烈。何が凄いって秒単位(!)でサラッと描かれてい…

俳優の松村達雄氏が18日、心不全のために都内の病院で死去。『どですかでん』での無気力で陰湿な父親、『まあだだよ』の内田百輭など、黒澤映画での活躍が印象深いです。享年90歳。合掌。

 『サン・ソレイユ』 ■■■□

監督:クリス・マルケルほぼ同時期に撮られたヴェンダースの『東京画』が単眼的に東京を眺めているのに対し、本作はアフリカという第三世界との比較を通して複眼的に日本を眺めているのが面白い。眼差しの強度。

 『Raw Deal(ひどい仕打ち)』 ■■■

監督:アンソニー・マン逃亡と復讐のフィルムノワール。冒頭、不気味な静寂から大袈裟な照明効果と音響による脱獄シーンのまったく見事な演出と画面造形。暴力描写は直接的な表現がないにも関わらずローキーと極端なあおりと人物の表情がショッキングな効果…

今日はバレー&バスケを2時間、野球を3時間。参加数充実で久々の紅白戦。打撃は散々も守備で貢献。夜はH氏持参のドリフ全員集合DVDを少し(東村山音頭懐かしすぎ)とケロロを4話観る。

 新たに増えた銀盤

『GINREI SPECIAL』(北米盤)

 『ラ・ジュテ』 ■■■

監督:クリス・マルケル静止画の連なりという逆説的な手法によって映画表現の可能性を拡げようとする試みは興味深い。終末論的な強迫観念が支配する夢魔の世界。それだけに眠る女性をディゾルブで繋いで、鳥がさえずる音を被せただけのシーンが異様に美しく…

 『家族』 ■■□

監督:山田洋次日本を縦断する移住家族の悲喜交々。大坂万博など当時の世相を概観したドキュメント的側面がある。フラッシュバックを始めどうにも演出が野暮ったいけど、笠さんの笑顔は別格の味わいだ。

 『エレファント』 ■■■

監督:ガス・ヴァン・サント暴力によって日常があっさり反転してしまう様を、いわゆる擬似ドキュメンタリーという手法で描いたサスペンス・ドラマ。観察者のようなキャメラの動きとか、唐突なスローモーションとか、ふいに立ち止まって空を見上げる女子生徒…

 『100万回のウィンク』 ■■

監督:ディーン・パリソットストーリーは陳腐で退屈だけれど、お腹の大きなドリュー・バリモアが見事な"プア・カントリー・ガール"っぷりを見せてくれる。笑顔と横顔の何とも言えない魅力。それにしてもあんまりな邦題だ。

 『去り行く男』 ■■■□

監督:デルマー・デイヴィス見事なメロドラマ西部劇。カラーでありながらフィルムノワールのような陰影の濃いライティングが物語の悲劇性をより鮮明にイメージ化している。随所に叙情的な甘い描写が見られるのも特徴で、中でもモルモン教徒の娘とグレン・フ…

 『インビジブル』 ■■□

監督:ポール・バーホーベンケビン・ベーコン大活躍なのにほぼ全編「記号としての顔=ベーコン」が不在というのがユニーク。エリザベス・シューのおっぱいに執着した無駄にエロい演出が素晴らしい(笑)。CGも楽しかった。

 『セプテンバー』 ■■

監督:ウディ・アレンシリアスな室内会話劇。画調から何から全てベルイマンなのが可笑しい。違うのはキャメラワークがより動的なくらい。元モデルの老女曰く「エロール・フリンは15歳以上の女は相手にしなかった」。

映画字幕翻訳者の岡枝慎二氏が心筋梗塞で死去。主な翻訳作は『スター・ウォーズ』。英語を始め7ヶ国語に通じていたそうです。そう言えば欧州作品でも名前を見た憶えが。享年76歳。合掌。

 『ヴェラクルス』 ■■■

監督:ロバート・アルドリッチ黄金をめぐる虚虚実実の駆け引きが面白い旅の西部劇。粗野なバート・ランカスターと紳士なゲーリー・クーパーのミスマッチな魅力。二人が貴族の舞踏会で銃の腕を披露するシーンは最高。

今日はバスケ&野球の練習。夜はカルピスさんと呑み会兼鑑賞会。と言っても缶ビール(350ml)一本だけ。ハバネロ・チョリソー辛ウマッ!「ビッグ・オー」と『ファイブスター物語』(■■■)を観る。

 『ファンシイダンス』 ■■□

監督:周防正行陽性カウリスマキ?まんま小津調の機内シーンで『変態家族 兄貴の嫁さん』の間宮周吉が出てくる。テンションが高いのにどこか冷めている感じが良い。本木雅弘は独特の雰囲気を持っている。

 『絹の靴下』 ■■■□

監督:ルーベン・マムリーアンシド・チャリース!彼女こそ最も美しい顔とスタイルを持つミュージカル・スターではないだろうか。長くスラッとした脚の魅力が最大限に発揮されたダンスの数々。フレッド・アステアに誘われて思わず踊り出してしまうお茶目なシ…

気になるアイテム?「クワトロ・バジーナ サングラス」御大おちゃめ(^^;

 新たに増えた銀盤

『欲望』(アントニオーニ)

 『フクロウと子猫ちゃん』 ■■

監督:ハーバート・ロス吹替え版。作家志望のインテリ男と娼婦のミスマッチな恋を描いた小品。アホ可愛いバーブラ・ストライサンドはなかなかに魅力的だったけれど、会話劇にしては今ひとつセリフが面白く感じられなかった。

 『アラキメンタリ』 ■■

監督:トラヴィス・クローゼ人間・荒木経惟ではなく、天才写真家アラーキーを紹介するに留まっている点が残念。尋常ならざる好奇と探求の心で、人と性の本質に、カメラでもって迫ろうとするエネルギッシュな姿には圧倒。***********盤質。画質良好。日本語音…

 新たに増えた銀盤

『絹の靴下』(アステア&シド・チャリース)『ANTHONY MANN'S FILM NOIR』(マンの40年代フィルムノワール。しかもカップリング仕様!)