『ラ・ジュテ』 ■■■

監督:クリス・マルケル

静止画の連なりという逆説的な手法によって映画表現の可能性を拡げようとする試みは興味深い。終末論的な強迫観念が支配する夢魔の世界。それだけに眠る女性をディゾルブで繋いで、鳥がさえずる音を被せただけのシーンが異様に美しく、また全体から浮いていて強烈な印象を残す。