2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 『ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海』 ■■

監督:レニ・リーフェンシュタールまさに原色の海。海洋生物による色彩の宴。素直すぎるほど素直な、映像図鑑的なシンプルな作りのドキュメンタリーなので、リーフェンシュタールという名前に期待すると肩透かしを食うかもしれない。***********盤質。画質良…

 『ナオミ 気持ちよくてとろけそう』*1 ■■□

監督:サトウトシキレズもの。林由美香とゐろはに京子のカップル。ラストが良い。ピーカンの空、土手下の一軒家、庭には物干し竿にかかった白いシーツが風に揺れている、という小津的な情景の中であっけらかんと暴力が行使される。

近所の古本屋でそこそこ状態の良い「シネアルバム⑫ グレタ・ガルボ/マレーネ・ディートリッヒ」(山田宏一 責任編集)をゲット。900円也。執筆陣が豪華だわ〜。バタイユの「エロスの涙」(ちくま学芸文庫)も発見。やたっ。650円也。

 『BSアニメ夜話 時をかける少女』

江川達也のせいで前半グダグダだったが、筒井康隆が加わってからの後半は実に面白かった。悠然たる面持ちでぶっちゃけまくる筒井御大の大人トークが素敵すぎ。岡田斗司夫が選んだお気に入りシーンが魔女おばさん最高の見せ場だったのには深く共感。あのキャ…

 『しびれくらげ』 ■■■

監督:増村保造渥美マリは日本のクラウディア・カルディナーレだ!と誰かが言ったかどうかはともかく、本作は彼女よりも玉川良一の印象が強烈だ。『でんきくらげ』では女房の根岸明美にさっさと殺されてしまったが、『しびれくらげ』ではスッポンのように娘…

 ビリーズブートキャンプ報告②

「MISSION TWO」のあまりのハードな内容に面食らいました。最初からビリーバンド使用、しかも集中的に腕を鍛えるメニューなので序盤で早くも腕の筋肉が悲鳴を上げます。シェリーですら苦悶の表情を浮かべるのですからそのキツさは推して知るべし!ってなもん…

 新たに増えた銀盤

『人志松本のすべらない話其之参 初回限定盤』

 『BSアニメ夜話 装甲騎兵ボトムズ』

実は未見。でも絶対に見ておきたいアニメ作品ではある。岡田斗司夫いわく『マジンガーZ』がスーパーロボット物の極北なら、『ボトムズ』はリアル・ロボット物の極北なんだそうだ。ちなみに今年の夏に新シリーズ『装甲騎兵ボトムズ PAILZEN FILES(ペールゼ…

 『デスノート』最終回

夜神月がどのような惨めな最後を迎えるのか興味津々だったが、結局主人公らしくキレイに死んでいった。どうやらアニメ版の結末は原作とは異なっているらしい。気になると言えば気になる。

 『BSアニメ夜話 母をたずねて三千里』

小田部羊一の話が面白かった。『アニメ夜話』は取り上げる作品のメインスタッフの一人を毎回特別ゲストとして招くのが良い。はっきり言って他はオマケだ。オタキング激ヤセ。『母をたずねて三千里』は今度まとめて見ようと思う(できれば『赤毛のアン』も)…

 『さようならCP』 ■■■

監督:原一男障害者に対する視座を激しく揺さぶられた。原一男のドキュメンタリーはアイロニーの徹底化がなされているから良い。ただし精神的にこたえる。本作は今まで見てきた原一男作品の中で最もしんどかった。***********盤質。16㎜フィルムの作品にして…

 『鉄子の旅』

ケーブルTVのファミリー劇場で始まった『鉄子の旅』というアニメを見る。低予算らしく作画がえらくチープ*1なのだが、これはこれで作品のゆるいテイストにマッチしていると言えなくもない。鉄道オタクのトラベルライター横見浩彦の中の人が檜山修之だった。…

 ビリーズブートキャンプ報告①

入隊して一週間が経ちました。最初はキツかった(ビリーバンドを使う後半がかなりシンドイ)のですが慣れてくるとエクササイズ終了後の疲労感が心地良いです。さすがに大きな変化はなく、腹筋の割れ具合が以前よりも若干目立つようになったことと肩の筋力が…

 『俺に賭けた奴ら』 ■■■

監督:鈴木清順ボクシング賭博もの。弾むような展開のリズム感とモダンな美術と原色を強調した色彩設計など清順映画らしい意匠の数々で、このジャンルにありがちな陰気さや泥臭さはまったくない。ほぼ全ての登場キャラクターが一同に会し、様々な思惑が交錯…

 『機動戦士Vガンダム 第33〜36話』を見る。

バイク戦艦暴れる。ウッソの母親の死はガンダム・シリーズ中最も凄惨なものの一つだろう。母の首が入ったヘルメットを持って「母です」と穏やかに呟くウッソが怖い。鬱トミノの面目躍如たる凄みの効いたシーンだ。

 『アニマトリックス』 ■■■

久々に鑑賞。やはり『プログラム』と『ビヨンド』は傑作だ。作画表現的には『キッズ・ストーリー』や『ワールド・レコード』も捨て難い。『ビヨンド』は『電脳コイル』の原型と言っても良いかも。恐らくインスパイアされていると思う。

三匹の子猫ども。結局クロが残ることになりました。ペットショップに預けたチビとデブはその日の内に二匹まとめて引き取ってくれる貰い手さんが現れるという最も喜ばしい結果に。いや〜本当に良かった。じゃれ合える相手がいる分クロより幸せかもしれません。

 新たに増えた銀盤

『LATE OZU』(北米盤。クライテリオンのイクリプスシリーズ第三弾。) 『拳銃貸します』(北米盤。アラン・ラッド&ヴェロニカ・レイクのフィルムノワール!) 『暗黒街の顔役』(北米盤。画質に期待) 『さようならCP』(北米盤。原一男のドキュメンタリ…

 『電脳コイル』

1〜3話まで鑑賞。これはイイ。作り手の情熱とこだわりがビンビン感じられる良質のアニメですね。楽しませてもらいます。

 『母たちの村』 ■■■

監督:ウスマン・センベーヌ先日他界したウスマン・センベーヌの遺作で、女子割礼*1をテーマにアフリカ女性の人間性の解放を声高に唱えた力強い人間ドラマ。脚本がお見事。登場人物の造形と配置が巧く(因習に敢然と立ち向かう女性コレ、そして三人の男、と…

 気になる新譜銀盤

「セキ☆ララ」8/3 定価3,990円(税込)特典はいまおかしんじ、村上賢司、山下敦弘、向井康介による監督不在オーディオコメンタリー。短編「セキ☆ララ日和」。未公開シーン。予告編2種とリーフレット封入。 「松ヶ根乱射事件」バップ 8/22 定価5,040円(税込…

 押井守の新作

「ワーナー・ブラザース公式サイト」宮崎駿の感想が聞いてみたい。原作も面白そう。スカイ・クロラ (中公文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/10/01メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 212回この商品を含むブログ (528件) を見る

 『NHKスペシャル ラストメッセージ③ 映画監督・木下恵介』

これから見ようと思っていた『陸軍』『日本の悲劇』『二十四の瞳』のラストシーンが流れて動揺する。

 『扉の影の秘密』 ■■■

監督:フリッツ・ラングラングの『レベッカ』。表現主義的な演出が控え目だったのはいささか拍子抜けだったが、階段の壁に貼り付けられた無数のアンティーク仮面や歴史的殺人事件の現場を模した七つの部屋など不気味なガジェットに満ちたラムフェア邸の造形…

 「ビリーズブートキャンプ」に入隊

隊長来日に合わせたわけではないんですが、今週の月曜日に「ビリーズブートキャンプ」に入隊しました。最新版「エリート」を米アマゾンで購入。目的はダイエットではなく下腹のお肉を引き締めるためです。今はDVD一枚目の基礎編をやっているのですが、普段使…

 『風人物語』

1〜3話まで鑑賞。好きだなあこういうの。動くアート絵本とでも言うような繊細な現代ファンタジー。作画表現が実に斬新で面白いし、ゆったりと流れる時間が何とも心地良い。女性キャラの腰から太ももにかけてのラインに只ならぬこだわりが滲み出ているあた…

 『でんきくらげ』 ■■■

監督:増村保造したたかで妖艶なヒロインをマネキン人形のように演じる渥美マリが鮮烈。最後は良い意味で裏切られた。

 『スパイクス・ギャング』 ■■■■

監督:リチャード・フライシャー青春ウェスタン極め付けの一本!70年代ならではの痛ましい物語だが、カラッとしたユーモアと巧みなストーリーテリングのせいか同時代のニューシネマ系作品とはちょっと雰囲気が異なる。死にゆくものたちに一言も発することを…

 『俺たちの血が許さない』 ■■■

監督:鈴木清順普通のOLである松原智恵子が何の脈絡もなくピストルをぶっ放したり、小林旭と高橋英樹が車内で会話するシーンの窓外の背景が打ち寄せる荒波のスクリーン・プロセスだったり、清順はやっぱりヘンなのだった。井上昭文演じる長ドス使いの老ヒッ…

 『となりのトトロ』 ■■■■■

英語吹替え版を鑑賞。監督:宮崎駿宮崎駿の最高傑作!と個人的には信じて疑わない作品。すべてが素晴らしい。小さな木の芽が爆発的に伸びたあとサツキとメイがトトロにしがみついて空中飛翔するスペクタキュラーな「夢だけど夢じゃなかった」シーン。終盤、…