2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カルピスさんとNBAプレーオフ2試合鑑賞。今年のNBAファイナルはスパーズがキャブスをスイープしてあっけなく終了。ああレブロン。でもファイナルは経験した。彼はまだ22歳だ(38ぐらいに見えるけどw)。

 『その男、凶暴につき』 ■■■■

監督:北野武武に言わせれば「映画はホモと銃だ」ということになるのかもしれない。全編に異様な才気がほとばしる恐るべき監督デビュー作。ショットと編集と音響が織り成す魔力がバイオレンスを芸術へと昇華させる。そして俳優ビートたけしの凄み。この人だ…

 『鮮血の情報』 ■■■□

監督:ヘンリー・ハサウェイ文句なしに面白い。まあ地味と言えば地味なのだが、ヘンリー・ハサウェイの職人芸が遺憾なく発揮された良質のスパイ映画に仕上がっている。キャグニー渋すぎ。見れば見るほど魅力が増していく俳優だ。ジョン・ウェインもそうだが…

 『東北の神武(ズンム)たち』 ■■□

監督:市川崑悲惨で滑稽なズンムたち。ふいに『カラマリ・ユニオン』のフランクや『最後の誘惑』の十二使徒の記憶が蘇る。呪い除けのため彼らにセックス・ボランティアを施す未亡人が浪花千栄子ってのがスゴイ(何せ『蜘蛛巣城』の妖婆だ!)。最後の人工の…

 モノの子・近況

すっかり大きくなった子猫ども。家の中を元気に飛び回っています。しかし今月末には里親募集のため近所のペットショップにニ匹預けることに。三匹でじゃれ合っている姿を見るとみんな家に残してやりたい思いにかられるのですが、現実問題として一匹しか飼え…

「アフリカ映画の父」と呼ばれたセネガルの映画監督ウスマン・センベーヌが死去。享年84歳。

 『マンドリンを弾いてよ お嬢さん』 ■■

監督:ルドルフ・アイジングひたすら陽気な短編ミュージカル・アニメ。製作者がディズニー出身なので絵も内容もディズニー調なのはご愛嬌。メインキャラクターのフォクシーなどぱっと見ミッキーマウスだ。

 『The Hard Guy』 ■■

監督:Arthur Hurley大恐慌時代のNYの貧しい家庭を描いた短編。当時の暗い世相を反映した寸劇だが、前戦争の武器をお金に換えることでひとまず家族に平穏が訪れる。ちなみに軍用コートは防寒具だ。駆け出しの頃のスペンサー・トレイシーが出演している。

 『犯罪王リコ』 ■■□

監督:マーヴィン・ルロイギャング映画の嚆矢となった作品。ただ同時期に撮られたウィリアム・ウェルマン&キャグニーの『民衆の敵』には数段劣ると思う。エドワード・G・ロビンソンは顔と声は魅力的なのだが、キャグニーのような身体アクションがないのでど…

 『オクラホマ巨人』 ■■■

監督:スタンリー・クレイマー口数が少なく、笑顔も見せず、汗まみれ、埃まみれ、油まみれになりながらパラノイア的執念で油井を掘り続けるフェイ・ダナウェイのニューシネマらしい異端のヒロイン造形が強烈。クライマックスのアクション場面で油井の鉄塔の…

 『アメトーク 華の47年組・第2弾』

1947年生まれ芸人・中高編。ドンピシャ世代なので最高に面白かった。いま猛烈に劇場版『ビーバップハイスクール』再見熱が高まっている。第3弾が楽しみだ。「Zガンダム芸人」も是非!w

 『鬼軍曹ザック』 ■■■

監督:サミュエル・フラー小隊モノの戦争映画。巨大な仏像が鎮座する仏教寺塔という特異な舞台空間がいかにもB級チックで良い。ジーン・エヴァンス(なんて主役らしくない主役だ。渋すぎる)演じるザックは多くの戦争映画における軍曹同様しぶとく生き延びる…

 『西銀座駅前』 ■■

監督:今村昌平イマヘイらしさ皆無の中篇プログラム・ピクチャー*1で、ちょっと『七年目の浮気』を彷彿させるコメディ。フランク永井が狂言廻しを軽妙に演じ、本人役としてクラブで歌唱するシーンもある。 *1:尺はわずか52分

 『家なきウサギ』 ■■

監督:チャック・ジョーンズ短編アニメ。バッグス・バニーVS土方のオヤジ。カートゥーンならではの身体性を失ったキャラクターたちによる過激で滑稽な暴力の応酬が繰り広げられる。「痛い」という感覚が完全に失われた世界。

 『So You Think You're Not Guilty』 ■□

監督:リチャード・L・ベア不条理コメディの短編。凡作。

 『白熱』 ■■■■■

監督:ラオール・ウォルシュ完璧。面白すぎて泣きそうになった。始まりから終わりまでラオール・ウォルシュ超絶好調ってな感じ。まさに最高最強のピカレスク・ノワール活劇だ。キャグニーはキャリアの絶頂とも言うべき圧巻のパフォーマンス(冷酷非情でマザ…

 『機動戦士Vガンダム 第29〜32話』を見る。

V2ガンダム登場。光の翼しょっぱなから猛威を振るう。オリファー隊長バイク戦艦の巨大タイヤを道連れに壮絶な特攻死。しかしバイク戦艦はタイヤを切り離しなんなく発進。いろんな意味で泣けた。艦上から遺灰をまくシーンは『1stガンダム』のオデッサ作戦後の…

「ゴダール伝」コリン・マッケイブ著 みすず書房 5,880円(税込)高い、がこれは絶対に読みたい。翻訳したのはゴダール研究者としても知られる堀潤之。夏にはいよいよドゥールーズの『シネマ(1)』も出る。

 『客は見ていた』 ■■

監督:テックス・エイブリーギャング映画をパロった短編アニメ。エドワード・G・ロビンソン顔の犬が主役。スクリーンに映り込んだ観客の影が、映画の中の警部に「私は2回見たから知ってますよ!」と助言するユニークなシーンがある。

 『The Great Library Misery』 ■■

監督:Lloyd French図書館規約のせいでいつまでも本を借りられない男を滑稽に描いた短編コメディ。IMDBのユーザー・コメントでは「面白くも何ともない」と酷評されている。

 『All Girl Revue』 ■■

監督:Lloyd French短編ミュージカル。無名時代のジューン・アリソンが一日市長を務める女性の役で出演している。

 『彼奴は顔役だ!』 ■■■■

監督:ラオール・ウォルシュキャグニー!キャグニー!キャグニー!もうこの人だけは別格の存在だ。見ていてこんなにワクワクする俳優を他に知らない。ちょっとした表情、ちょっとした所作に何とも言えない魅力がある。ウォルシュのよどみない語り口とシャー…

 『2匹の子猫の物語』 ■■

監督:ロバート・クランペット他愛のないドタバタ喜劇だが、最後に防空演習ネタが出てくるのは戦時中ならでは。

 『白衣の兵士』 ■■

監督:B・リーブス・イースン従軍医師と看護婦を称揚するプロパガンダ短編映画。ヒロインの看護婦を演じるのは新人時代のエレノア・パーカー*1。レオナルド・マルティンによると、本作が製作されたのは真珠湾攻撃以前だったが、医師や看護婦の軍隊への入隊を…

 『壮烈第七騎兵隊』 ■■■

監督:ラオール・ウォルシュちょっとカスターが美化されすぎ*1だと思うが、演出、脚本、俳優、音楽いずれも見事なバランスでまとまった良質の伝記フィクションだ。印象的な細部もいろいろあって、オリヴィア・デ・ハヴィランドが生ネギをかじって涙ボロボロ…

明日からいよいよNBAファイナルが始まる。今年はスパーズVSキャバリアーズ。何と言っても注目は初めてファイナルの舞台に立つレブロン・ジェームスでしょう。というわけでファイナルとは全然関係ありませんがYouTubeで見つけたスゴイNBAの動画を一つ貼ってお…

ニコニコ動画で『風人物語』の第一話を見たら、動画サイトの鑑賞で済ますには勿体無い逸品だったので、さっそくDVDレンタルすることに決定。『トトロ』好きは必見ですぞ。niconico(ニコニコ)

 『魅せられて』 ■■■

監督:マックス・オフュルスクールで端正なメロドラマ。オフュルスは会話シーンでいわゆるハリウッド的(あるいはグリフィス的)な切り返しショットではなく、キャメラをそのままゆったり反転させたり横移動させたりして舞台劇のような息の長いショットにす…

今年はジョン・ウェインの生誕100周年。先日アメリカの西部劇専門チャンネル「アンコール・ウェスタン」ではジョン・ウェインの出演作品を100時間連続で放送したらしい。日本にも西部劇専門チャンネルを!まあそんなわけでブログのタイトル画像を『リオ・ブ…

 『第60回カンヌ国際映画祭 授賞式』

ところどころ早送りしつつざっと見る。コンペ作で気になったのは『Alexandra』アレクサンドル・ソクーロフ 『息』キム・ギドク 『グラインドハウス/デス・プルーフ』クエンティン・タランティーノ 『The Man From London』ベーラ・タル 『No Country For Old…