『BSアニメ夜話 時をかける少女』

江川達也のせいで前半グダグダだったが、筒井康隆が加わってからの後半は実に面白かった。悠然たる面持ちでぶっちゃけまくる筒井御大の大人トークが素敵すぎ。岡田斗司夫が選んだお気に入りシーンが魔女おばさん最高の見せ場だったのには深く共感。あのキャメラがふいに動いて棚に置かれたラベンダーと写真と時計を映し出す大林版『時かけ』への目配せは感動的だったし、魔女おばさんの作画と原沙知絵の演技も素晴らしかった。最後の批判的な分析も鋭いもので、セカイ系に結びつける強引さなど納得できない点もあったが、発言量が多いだけで中身がうっす〜い江川達也の話に比べ、少ない発言ながらもしっかり存在感を示すあたりはさすがのオタキングであった。それにしても痩せたなあ。