『しびれくらげ』 ■■■

監督:増村保造

渥美マリは日本のクラウディア・カルディナーレだ!と誰かが言ったかどうかはともかく、本作は彼女よりも玉川良一の印象が強烈だ。『でんきくらげ』では女房の根岸明美にさっさと殺されてしまったが、『しびれくらげ』ではスッポンのように娘にしがみつくどうしようもない駄目オヤジをユーモアたっぷりに演じている。それにしても増村映画のヒロインは強い、強すぎる。