2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 『誰も知らない』 ■■■□

監督:是枝裕和観る者を饒舌へと掻き立てるか沈黙させるしかないという映画。私は後者でした。四兄弟の生活と容貌と心の変容の過程が、緩慢な時間の流れ、スリリングな緊張感を伴いながらあくまでもクールに描かれる。陰惨な物語の中の現実とは裏腹にショッ…

 『ハウス HOUSE』 ■■

監督;大林宣彦これはもう"大林流表現主義映画"と言うしかないセンスがあるようでないようなシュールでポップでキッチュなホラー喜劇。今観るとツラい。流石なのは必然性のない女の子の裸が出てくるとこ(笑)。

梅雨に入ったけれど良い天気。公園でバスケの練習&公園内グラウンドで野球の練習。

 『劇場版 機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-』

立川シネマシティにて。客足はまばら。監督:富野由悠季観終わっての率直な感想は「良かった」です。ガンダマーを公言してはばからない自分としては十分に満足できる出来でした。画の構成としては前半が旧作画、後半が新作画メインという感じ。違和感は当然あ…

 『盲獣』 ■■■

監督:増村保造バタイユ的なエロティシズムを、シンプルなプロットとミニマルな空間によってグロテスクに表現した快作。触覚の快楽がマゾヒズムに転化していく様が面白い。船越英二の怪演、緑魔子の妖艶さ。***********盤質。リージョン1。アナモ収録。画質…

日本がドイツW杯行きを決める。柳沢と大黒のゴール。ただ8年前のジョホールバルの歓喜に比べると感動が薄かった気も。岡ちゃんのバンザイ猛烈ダッシュは凄いインパクトだったもんなぁ(笑)。

 『若草の頃』 ■■■■

監督:ヴィンセント・ミネリ四姉妹のドラマ、そして四季の映画。家族が「Meet Me in St.Louis」を歌い継いでいく冒頭シーンから抜群に良い。スタンダード・サイズの魅力が余すことなく発揮されている見事な構図の数々(階段と窓!)、二度描かれるホーム・パ…

米女優アン・バンクロフトが6日、がんのためニューヨークの病院で死去。彼女の代表作と言えば『卒業』のミセス・ロビンソンですが、私的には『奇跡の人』のサリヴァン女史が強く印象に残っています。モンロー主演の『ノックは無用』で演じたバーの歌手も良か…

 『初恋・地獄篇』 ■□

監督:羽仁進即興演出と手持ちキャメラによる生々しい映像が描き出すアングラ色全開の恋愛映画。サド・マゾ、同性愛、幼女愛といった反倫理的要素が絡む脚本は如何にも寺山修司らしい。時代臭濃厚。

 『コレヒドール戦記』 ■■■

監督:ジョン・フォード明快なようで明快でない戦争人間ドラマ。ジョン・ウェインとドナ・リードの淡い恋を描いた部分が素晴らしい。逆光の美しさ、視線の演出。魚雷艇VS巡洋艦の戦闘描写も凄い迫力。座礁した味方の船に腹を立てたジョン・ウェインが海に飛…

澁澤龍子著『澁澤龍彦との日々』を購入。澁澤龍彦との18年間にわたる結婚生活を、彼の没後18年目に振り返った書き下ろしエッセイです。淡々としていながら心のこもった繊細で爽やかな筆致がとても心地良くあっという間に読んでしまいました。「オマエはバカ…

 『時代屋の女房』 ■■□

監督:森崎東夏目雅子のミステリアスな美しさも良いけれど、それ以上に津川雅彦を始めとする風変わりで滑稽で温かい脇役達の存在が魅力的だった。居酒屋のシーンが楽しい。骨董屋と歩道橋と猫の映画。

今日は野球の練習が雨で中止。小降りだったので、バスケの練習をやりに公園へ行くもほどなく土砂降りの雨に。仕方なく退散し、我が家の闇倶楽シアターにてジョーダンの試合とケロロを4話。

ドイツW杯最終予選の天王山とも言うべき対バーレーン戦(アウェー)に勝利。小笠原の値千金弾。

 『街の野獣』 ■■■□

監督:ジュールス・ダッシン口達者なリチャード・ウィドマークの小悪党ぶり、下品な笑い方も良い。物語の転換点となる巨漢レスラー同士の喧嘩ファイトのシーンは素晴らしい迫力。そしてジーン・ティアニーの凛とした美しさ。

 『ガンモ』 ■■■

監督:ハーモニー・コリンこの映画を非難し、嫌悪するのは至極真っ当な反応なのでしょうが、私的には文明社会(それも都市部ではなく郊外の)に潜む狂気の存在を、コラージュ的な構成とドキュメント的な映像演出によって生々しく顕在化させた野心的な傑作と…