『ハリケーン』 ■■■

監督:ジョン・フォード

『ドノバン珊瑚礁』の原形のような南国ロマンスから一転悲劇的な話になるものの、最後は大嵐によるカタストロフィでめでたしめでたし。正直途中までは退屈でしたが、ハリケーンで一気に目が覚めました。半端じゃありません。ていうか激しすぎ(笑)。あまりにも凶暴で圧倒的な風と水の存在感に思わずお口あんぐり状態。ショット自体の迫力に加えて怒涛のように畳み掛けるモンタージュ、さらに凄まじい効果音、この映像がすべてスタジオの中で撮られているというのは俄かに信じ難いですね。今、CGによって大量に捏造されているスペクタクルがいかにスペクタクルとは程遠いものであるかをこの作品は教えてくれます。ただジョン・ホールが原住民ってのは無理があるかも?(^^;