『アカルイミライ』 ■■■□
監督:黒沢清
この題名は実にケッサクだと思う。表示のタイミングも絶妙だった。一見ヘンテコでしっかり映画を遊んでいながら、きっちり現代社会への鋭い批評性を備えているところが心憎い。相変わらずロケーションが魅力的なのと、CGアカクラゲの美しさ、扇風機のハネの"青"が印象に残った。それと先日観た『ロボコン』同様、パシフィック231の音楽が良い味付けになっている。やっぱり黒沢清の映画は面白い。もしもこの人がいなかったら今の日本映画界どんなに寂しかったことか。クロサワキヨシ(マツモトキヨシではない)がいれば邦画のミライはアカルイのだ(ベタベタで申し訳ない)。
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藤井謙二郎の『曖昧な未来、黒沢清』が激しく見たくなったので『アカルイミライ特別版』購入決定。
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2003/06/27
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