『リーンの翼 1〜6』

監督:富野由悠季

富野御大のルサンチマンが過激に発露。その代弁者にして大日本帝国の亡霊たるサコミズ王は、現代日本で情念の赴くままに暴れまくる、まさに"狂い咲き"という表現がピッタリの実に時代錯誤的で病的で魅力的な富野キャラだ。展開が速すぎるし説明不足も甚だしいアラだらけの作品だけれど、ドラマのテンションと演出のテンションの高さで一気に見せ切ってしまうところはさすがだ。