2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 『左きゝの拳銃』 ■■■□

監督:アーサー・ペン痛みに満ちた50年代西部劇。ペンのデビュー作にして最高作か。細部に見所が多く、画面そのものが活き活きしている。ポール・ニューマンとリタ・ミランのキスシーンが良い。愛すべき佳作だ。

 『キートンの恋愛三代記』 ■■■

監督:バスター・キートン&エディ・クライン作品としては綺麗にまとまっているけれど、何かキートンらしくない。終盤はスンゴイんだけど。

 『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』 ■■

監督:ムトウユージクレしん映画史上最凶のグダグダっぷり。タイトル通り特撮モノに強烈なオマージュを捧げた内容だが、展開があまりにも一本調子で途中からすっかり退屈してしまった。劇場版のテーマの一つである「野原一家の絆の強さ」の描写も脚本が不味…

『時をかける少女 限定版』の特典内容が「http://www.kadokawa.co.jp/blog/tokikake/2007/02/post_170.php#more」で発表されました。それによると。 ディスクは3枚組 ディスク1:本編に加え、コメンタリーは細田監督とキャスト3人(仲+石田+板倉)。 ディスク…

『ベルリン・天使の詩』のヒロイン・ソルヴェイグ・ドマルタンが先月の11日に亡くなっていたらしい。まだ48歳だった。先日見た『都市とモードのビデオノート』は彼女に捧げられた映画だった。合掌。

 『恐るべき子供たち』 ■■■

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル詩的なモノローグ、倒錯的なメロドラマ、彫像と鏡の閉鎖空間、ハイコントラストの白黒映像美、これはもうほとんどコクトーとアンリ・ドゥカの映画と言えるんじゃないだろうか。冒頭の雪合戦とラストの10分間が見物だ。少…

「極私的新譜銀盤情報」を更新。4月は『ローリング・シックスティーズ&セブンティーズ・コレクション』と『断絶』が、5月には『ドン・シーゲル コレクション DVD-BOX』なんてのも出ます。ひぃぃぃ。ローリング・シックスティーズ & セブンティーズ・コレク…

 『静かなる一頁』 ■■■

パルテノン多摩にて。観客の数はキャパの半分くらい。監督;アレクサンドル・ソクーロフソクーロフ的、いやロシア的と言うべきなのか。異様な夢魔的映像感覚に眩暈を覚える。少々乱暴な言い方をするとタルコフスキー+クリス・マルケルといった趣き。きっと…

紀伊国屋書店から4/28にリリース予定の『アレクサンドル・ソクーロフ DVD-BOX 2』に『モレク神』が収録されています。その他は『ボヴァリー夫人』(わおっ♪)と『マザー、サン』。これはひょっとしたら『精神の声』も出してくれるかも?この勢いでゲルマンや…

 『ロボコン』 ■■■

監督:古厩智之『リンダリンダリンダ』と同じある種の品を感じさせる理数系青春映画の佳作。フィックスのロングショットを中心にした、あまりカットを割らない、落ち着いた画面演出は好感が持てる。おっとり熱血少女の長澤まさみは"振り向き笑顔"だけで見る…

 『モレク神』 ■■■□

パルテノン多摩にて。珍しく観客多し。ほぼ満席か。監督:アレクサンドル・ソクーロフ笑いが引きつる喜劇。エヴァ役のエレーナ・ルファーノヴァが素晴らしい。浴室で演説をぶったヒトラーの尻を蹴っ飛ばすシーンなどまるでキャロル・ロンバートのようだ。圧…

 『サムライ』 ■■■□

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル渋い。ハリウッドの腕利きと呼ばれるエディターが編集したら半分以下の尺になってしまいそうな、静かで緩慢な時間の流れ方がやたら心地良い(『アメリカの友人』のリズムにどこか似ているような気がする)。物語ではなく…

米の作家シドニー・シェルダンが死去。享年89歳。その昔ハリウッドで脚本を書いていた。合掌。

福井ガンダムを読む為だけに購入し始めた『ガンダムエース』だったが、他に安彦良和の「オリジン」と氷川竜介のコラムぐらいしか読むものがなく、これではあまりにも勿体無いということで購買するのを止めることに。福井ガンダムは結局プロローグしか読めな…

 『いぬ』 ■■■■

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル迷宮的な構造をもったプロットや相関関係に翻弄されながら、強烈な光と影のコントラストと豊かな細部と人間そのものに抗い難く魅惑されてしまうという意味で、ホークスの『三つ数えろ』にも引けを取らない作品だと思う。…