『アメリカン・ラプソディ』 ■■□

監督:エヴァ・ガルドス

映像や演出は極めてオーソドックス、物語を楽しむ映画ですね。お目当てだったスカーレット・ヨハンソンよりも、ナスターシャ・キンスキーと子役のラファエラ・バンサギに惹かれました。ナスターシャ・キンスキーがバンサギを抱き抱える場面の所作の美しさ、彼女が『パリ、テキサス』の最後でぎこちなくハンター・カーソンを抱く場面が重なって妙に感慨深いものがありましたねぇ。ナタキンも今や三児の母。気の毒な里親の存在といい、やたら『パリ、テキサス』の記憶を刺激する作品でした。バンサギからヨハンソンへと移行する場面の演出処理はちょっと強引すぎるかもしれません。