気になる新譜銀盤


ヴィム・ヴェンダース DVD-BOX 旅路の果てまで (6枚組)

VAP 12/21 16,590円(税込)

都会のアリス
『さすらい』
『左利きの女』
『ことの次第』
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
特典ディスク 「ワニの家族」「島」他 収録

これは思わぬ朗報。『都会のアリス』、『さすらい』、『ことの次第』はドイツで出ているリマスター盤のマスター素材か、それとも旧マスター素材を使用しているのか今のところ不明だが、まずはロードムービー三部作の再発盤揃い踏みを喜びたい。特典ディスクの短編集も楽しみだ(ミュンヘン映画TV大学時代の習作が収録されていたら快挙なのだが、さすがにそれは望み薄だろうなあ)。


甘い生活 デジタル・リマスター版

「青春群像 デジタル・リマスター版」

I.V.C 12/21 3,990円(税込)

こちらも嬉しい再発。『甘い生活』は2枚組みで特典ディスクには「Fellini's TV」(約36分)というドキュメンタリーが収録されるらしい。I.V.Cのサイト情報によると本編のランニングタイムが174分と表記されているので懸念されるPAL/NTSCマスターではなさそう。となるとマスター素材は北米Koch Lorber Filmsから出ているリマスター&レストア盤か。これで『青春群像』がクライテリオン盤のマスターだったりしたらI.V.Cの株も大いに上がることだろう。まあこれはあくまでも希望的観測に過ぎないのだが。ちなみに1月末にはアントニオーニの『赤い砂漠』も再リリースされるらしい。以前に録画したBS放送版は無粋なモザイク処理が施されていただけにこの再発も実にめでたい。


F.W.ムルナウ コレクション フォーゲルエート城 クリティカル・エディション

紀伊国屋書店 12/22 5,670円(税込)

ラングやムルナウの作品がクリティカル・エディションでどんどん出るのは凄いことだし嬉しいのだけれど、もうちょっと値段を何とかして欲しいというのが正直な気持ち。いや、これは単なる貧乏人の僻みです、はい。紀伊国屋書店さん、今後も古典名作をどんどんDVD化してくださいませ。