エサレンマッサージ体験記

目黒五本木・東急祐天寺駅から歩いてすぐのところにあるスペースＵというセッションルームでエサレンマッサージを初めて体験してきた。アメリカ生まれの全身オイルトリートメント。シンプルで開放感のある白い部屋で行われたその特別な時間のことを語るのはとても難しい。それはセッションの前に、セラピストの方が言われたとおりの、意識が夢と現実の境界線をたゆたうような、言葉では簡単に言い表すことのできない特殊な感覚（感動）の世界だった。

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独特の繊細なタッチは、穏やかな波に抱かれながら海面にプカプカと浮かんで寝ているような心地良さ。最初は緊張と羞恥心から内へ内へと収縮していく感じだった意識が、いつのまにか外側へ向かって拡散していくような解放感へと転化し、それに伴って身体も素直になっていく。優しくて切なくて甘美、新鮮で豊かでユニーク、まさに驚異の触覚体験だった。脳化社会を生きる現代人にとってエサレンマッサージのようなセッションの必要性はこれからますます高まっていくのかもしれない。

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エサレンマッサージの施術方法は各セラピストの個性が尊重され、いわゆる"決まった型"というのが存在しないのだそうだ。だから受ける人によっても施術方法が異なるし、同じ人であっても毎回アプローチの仕方は微妙に変わるのだという。言葉や理屈ではない、その方法でしか表現できないもの。つまりこれは芸術なんだと思う。エサレンマッサージのセラピストはアーティストなのだ。是非また行ってみたい。おそらく受ける度に違う感覚（感動）が得られるだろうから。

[スペースＵのＨＰ]
http://www.space-u.net/