■
福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 8』読了 ○
「ラプラスの箱」をめぐる戦いが最終局面へと向かう中、「女たちをめぐる男たちの戦い」というガンダム・シリーズではお馴染みのテーマもいよいよ全面に出てきた。そしてカイ・シデンの登場。「カイ・レポ」を意識したと思しき人物造形になっている。最大の見所はミネバの演説シーンだろうか。あのいたいけな少女がよくぞここまで逞しく成長して・・・とオヤジ・ガンダマーは思わず目頭が熱くなること必至の名場面である。それとフル・フロンタル。やはりシャア本人でないことは確かなようだ。だからと言ってクローンかと言うとそれも違う気がする。シャアを演じるソックリさん(とんでもなくレベルの高い)というのがまあ一番しっくりくるかなあ。言ってみればシャアの亡霊のような存在だろう。最後は意外とあっさり退場していく予感。とりあえず死亡フラグをかろうじて回避したジンネマンに乾杯。オッサンよ、生きろ!次巻で終わりかな?ちなみに挿絵は相変わらずの残念な出来(ああ安彦さん・・・)。
機動戦士ガンダムUC (8) 宇宙と惑星と (角川コミックス・エース 189-9)
- 作者: 福井晴敏,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/04/25
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (70件) を見る