『マトリックス リローデッド』

監督:ウォシャウスキー兄弟

う〜ん、激しく期待外れ(泣)。単独の映画としては完全に失敗していると思う。まず脚本がとても不親切。核心部分が抽象的だし、構成もなんだかチグハグ。また冗長なシーンが多く、それがリズムを悪くしているので、最後まで作品に乗り切れず疲労感ばかりが残る。アクションも派手さが増しているだけで前作ほどワクワクしなかった(過剰なCGにもいささかゲンナリ)。初めて観た時は凄い映像表現だと思ったけれど、意外と錆びやすく脆いものだったのかもしれない。スミス100人組み手、スーパーマン・ポーズで飛ぶネオ、くどいラブ・シーンなど、まるでラジー賞狙いとしか思えない演出が笑えた。三部作の真ん中らしい何とも中途半端な作品だった、というのが正直な感想かも。