『フレンジー』

監督:アルフレッド・ヒッチコック

派手さはないけれど、見事に洗練されたヒッチコック・ワールド。これぞお手本!という演出やキャメラワークの宝庫だ。女性たちが無残に殺されていく恐ろしいストーリーでありながら、随所に愛嬌のあるユーモアと黒い笑いが散りばめられているところが如何にもヒッチコックらしい。ジャガイモ袋から飛び出す足、ベロ出し死体、警部の奥さんが作るゴチソウ(凄すぎ^^;)、ウィッティな台詞もワンサカ出てくる。殺人鬼を演じるバリー・フォスターの存在感が強烈。ごっつ悪そうな顔してる(笑)。