『散り行く花』 ■■■■

v-erice2005-03-27


監督:D・W・グリフィス
恐らく映画で初めてDVが描かれた作品なのではないでしょうか。狂気の表情で鞭を振り回し、斧を振り回す(『シャイニング』の元ネタ)ドナルド・クリスプが怖すぎ。リリアン・ギッシュが完璧と言っても良いくらいに"悲劇のヒロイン"を演じ切っています。父親の暴力を前に、目を剥き体をよじらせ、唇や手を震わせながら怯える姿からは、サイレントならではの過剰な演技と言うだけでは到底済まされないリアルな恐怖感が伝わってきます。最後の微笑も圧巻ですね。涙なくしては見れません。