『阿修羅のごとく』 ■■□

監督:森田芳光

良質のホームドラマで、四姉妹を演じる女優たちも皆良かったのですが、三女・深津絵里と四女・深田恭子の確執に重点を置いたドラマ構成は少し勿体無いような気がしました。深刻な場面が多いだけに、演技の"軽さ"が際立ってしまうんですよね。ただ、大竹しのぶ(嫌味なくらい巧い)と黒木瞳を中心に描いてしまうと前述した二人の存在感が霞んでしまうので、バランス的にはベターなのかもしれません。まあ、最も印象に残ったのは仲代達矢八千草薫だったんですけれど(笑)。