『絞首台の決闘』 ■■■

監督:ネイザン・ジュラン

保安官殺しの裁判を軸に、職務と家族の間で葛藤する新任保安官を描いたちょっと異色の西部劇(孤立する保安官は『真昼の決闘』を彷彿させる)だが、人間ドラマとしてかなり見応えがあって50年代低予算西部劇の奥深さを感じる。保安官と被告人(ロバート・ヴォーンが熱演)、どちらが正しいのか終盤まで判然としないプロットが良い。誇りと信念を持った保安官フレッド・マクマレイの渋い存在感、そしてマギー・ヘイズの圧倒的な素晴らしさ。聡明な大人の女性を見事に演じている。

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盤質。画質は並下。リージョン1表記ですが実際はALL仕様。字幕は英語と日本語。