『砂塵』 ■■■□

監督:ジョージ・マーシャル

サルーンが西部劇において最も魅力的な舞台空間であることを改めて痛感した。テンポと歯切れの良い語り口、豪快爽快な身体アクション、脇役たちの造形も素晴らしい。そしてマレーネ・ディートリッヒの圧倒的な存在感。酒場女をやらせたら彼女の右に出る女優はいないだろう。ジミー・スチュアートはちょっとカッコ良過ぎるのだけれど、それが全く嫌味になっていないのは流石である。