『JLG/自画像』 ■■■■

監督:ジャン=リュック・ゴダール

映画庁の査察団と称する一味がJLGの自宅に襲来し、JLGの書斎を調べる場面がケッサク。なぜか青いタンクトップに青い短パン(ハミ乳ならぬハミ尻がポイント)の女性監査員がいて、なぜかホコリ叩きでJLGの書棚を掃除する。JLGはそのお礼とばかりに彼女のお尻を触る。査察員の「アメリカが16棚もある!」「証拠だ!1秒のコマ数がアメリカ式です!25コマではなく24コマだ!」といったセリフも可笑しい。ヴィトゲンシュタイン「確実性の問題」とディドロ「盲人書簡」からの引用後に展開される「ステレオ論」も面白かった。ほとんど喜劇なのだが、最後にビシッと決めるところが心憎い。