『オレゴン魂』 ■■■

監督:スチュアート・ミラー

勇気ある追跡』の続編。基本プロットは前作とほぼ一緒だけれど、こちらはニトロと河下りとキャサリン・ヘプバーンが加わって大幅パワーアップ!・・・とはいかず、西部劇としての出来は前作より一段劣る。ただケイトとデュークの掛け合いは『アフリカの女王』のケイト&ボギーとは違った素直なユーモアに溢れていて何とも微笑ましい。デューク演じるルースター・コグバーン(本作の原題は『ROOSTER COGBURN』である)は前作以上にコミカルな存在として描かれ、ライフルと拳銃の同時撃ちという前作最大の見せ場の再現は、酔っ払ったコグバーンが余興として見せる皿撃ちだし、ミドルネームをからかわれるという『三人の名付親』のパロディを思わせる愉快なシーンもある。