『Familia Rodante』 ■■■

監督:パブロ・トラペーロ

家族12人がオンボロのキャンピング・カーに乗って1,200キロの旅をするロードムービー。ほのぼのテイストの家族ドラマだけれど、見方を変えれば姥捨てモノとも言える映画かもしれない。ラストの長い長いお祖母ちゃんのクローズアップが印象的だ。地味だが好感の持てる小品。音楽も良い。

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盤質。画質まあまあ。S/Nがやや甘いですが、解像度、発色ともに良いです。特典映像は予告編とメイキング(約20分)が収録されています。ちなみにパブロ・トラペーロはヨーロッパでは評価されているアルゼンチン出身の若手監督(現在36歳)ですが、日本ではまだ一本も上映されたことがないようです。今後要注目の作家かもしれません。一応フィルモグラフィーを紹介しておきます。

『Mocoso malcriado』(1993/19min)
『Negocios』(1995/17mn)
『Mundo grua』(1999/90min) ベネチア映画祭で批評家賞受賞
『Naikor, la estacion de servicio』(2001/45min) ドキュメンタリー。ロッテルダム映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭、ロカルノ映画祭などに出品
『El Bonaerense』(2002/105min) カンヌ映画祭出品
『"Ensayo"』(2003/60min)TV作品
『Familia rodante』(2004/103min) ベネチア映画祭コンペティション作品
『Nacido y criado』(2006/100min) トロント映画祭出品