『コックファイター』 ■■■■

監督:モンテ・ヘルマン

闘鶏という題材の面白さもさることながら、ウォーレン・オーツが序盤でしゃべることを止めてしまい、表情と所作だけで活き活きと物語を生きてしまうその映画的な身振りに感動させられる。その意味で本作はウォーレン・オーツという俳優の最良のドキュメンタリーでもあるのだ。ラスト泣いた。キャメラは魔術師ネストール・アルメンドロス。得意の自然光を使った柔らかい映像で魅せる。ウォーレン・オーツとパトリシア・ピアシーの川辺のラブシーンが超絶的に美しい。ちなみに『断絶』のヒロイン、ローリー・バードも出ている。ニューシネマ的美女。忘れ難い女優だ。

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盤質。画質はイマイチ。S/N、解像度、発色すべてが甘いです。特典にはオリジナル予告編と『Born to Kill』版*1TVスポットを収録。いつ廃盤になってもおかしくないDVDなので欲しい人はお早めにどうぞ(^^

コックファイター [DVD]

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*1:『コックファイター』の再編集バージョン