今日から読んだ本の一口感想(ない場合もあり)をアップしていきます。評価マークは◎○△×の4段階。吾妻ひでおうつうつひでお日記」の影響ですw まずは最近読み終えた三冊をば。


村松友視アブサン物語』読了 ○

エピローグで泣く。


大槻ケンヂオーケンのめくるめく脱力旅の世界』読了 ○

オーケンのエッセイに外れなし。すべてのエピソードが良いが「友達にお線香をあげに行こう 追悼・池田貴族」と「障害者プロレスを見に行った」が特に印象深い。


小林信彦『時代観察者の冒険 1977−1987全エッセイ』読了 ◎

物事を相対化する視点は時評的エッセイを書く上で必須のスキルだが、小林信彦のそれは群を抜いて優れていると思う。中野翠が巻末の解説で


小林信彦という人の体内には、文化全般に対する特製サーモスタットが埋蔵されていて、HOTとCOOLの間を微妙に動き、状況をニュートラルなところへニュートラルなところへと引き戻そうという力が、つねに働いているようである」


と述べているが、まさに言い得て妙である。