『オリエンタル・エレジー』 ■■■
監督:アレクサンドル・ソク−ロフ
言葉では表現できないものを見た、というのが率直な感想。深い霧の中に漂う灰色の家屋の群れの異様な存在感だけが強烈な印象として残った。鑑賞中、タルコフスキーの『惑星ソラリス』やノルシュテインの『話の話』の映画的記憶が刺激される。どうやらロシア人にしか撮れない映画というものがあるらしい。
『オリエンタル・エレジー』に関しては「ユリイカ 臨時増刊 総特集ソクーロフ」収録
・思い出のランプ ソクーロフ監督と私(中村おがわ)
・ソクーロフの子守歌 『オリエンタル・エレジー』の音づくりに参加して(川端義則)
・『四季』から『オリエンタル・エレジー』へ(児島宏子)
の三つのエッセイが詳しい。撮影風景のスチルも非常に興味深い。
この本は現在絶版ですが、Amazonマーケットプレイスで安価でゲットできますので興味のある方は是非。
- 作者: ソクーロフ
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1996/09
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (1件) を見る