『クリスマス・イン・コネチカット』 ■■■

監督:ピーター・ゴッドフリー

チャーミングなロマコメ。巧みな伏線とウィットに富んだ脚本、人物造形も良い。俳優では「カタストロフ!」が口癖のオーナーシェフ・フェリックスを愛嬌たっぷりに演じるS・Z・サカールが絶品だった(シドニー・グリーンストリートとのやりとりも可笑しい)。それとバーバラ・スタンウィックは横顔が最高に美しい女優であることに気が付く。最後は勿論ベタベタのハリウッド・エンディング。画面にみなぎる確かな幸福感に自然と顔がほころんでしまう。ちなみにこの映画、アメリカでは太平洋戦争が終結する四日前に公開されている。『素晴らしき哉、人生』同様、クリスマス映画の定番としてアメリカ国民に愛され続けている作品なのだそうだ。