『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』 ■■□

監督:藤田敏八

新宿を舞台にした和製ギャング映画だが、やはり70年代の邦画特有の野暮ったさが目に付く。ただ成田三樹夫だけはアメリカ30年代ギャング映画のジョージ・ラフトハンフリー・ボガートを彷彿させるクールなタフガイとして映画を艶やかに彩ってくれている。いや、ほんと凄い悪役がいたもんだ。北野武の映画にも出て欲しかったなあ。地井武男がラスト4分前にようやく登場したと思ったら、あっさり成田三樹夫に殺されてしまうのが笑えた。