『キムチを売る女』 ■■■□

監督:チャン・リュル

エドワード・ヤンカウリスマキブレッソン、小津、オリヴェイラといったシネアストが好きな人は大部分がやられてしまうこと必至のズルイ映画。固定キャメラ長回し、反復の主題、画面外的空間、極端な省略、現実音のみの使用などシネフォルの好物がこれでもかと散りばめられている。個人的にはとても好きな映画。特にラストシーンが素晴らしい。不安と緊張感に満ちたエンドロールの音の処理!主演であるリュ・ヒョンヒのくたびれた女の色気も強烈だった。