保坂和志『草の上の朝食』読了 ○

「ふつうに本当らしい話っていうのは、人は記憶しないだろ?信じにくい話が説得力を持つことはあっても、簡単に信じられる話が説得力持つことはないんだよ。だから話なんてものは、ウソくさければウソくさいほどいい」


『プレーンソング』の続編。この小説の魅力のほぼ全ては「会話」なんじゃないだろうか?ってくらい会話がとにかく面白い。石川忠司の解説も秀逸。保坂氏のエッセイが猛烈に読みたくなった。

草の上の朝食 (中公文庫)

草の上の朝食 (中公文庫)