吉田秋生『海街diary3 陽のあたる坂道』読了 ◎

待望の続巻。今回も濃密だった。人間関係の機微をさらりと繊細に描く(セリフ、表情、間の表現すべてが良い)、まさに名人芸である。長女・シャチ姉と四女・すずが散歩がてら甘味屋へと出掛け、雑貨屋に寄り、切り通しを登って帰る副題のエピソード「陽のあたる坂道」など本当に素晴らしく、読み終わってからもここだけ何度も読み返してしまった。連載の方は一季節一本みたいなので、次巻が拝めるのはまた一年以上先ということになりそうだ。時折、既刊本を読み返しながら気長に待つことにしよう。それにしても、この漫画を読むと鎌倉へ行きたくなるなあ。

海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)

海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)